ビジネスマンとしては、高めておきたい洞察力や観察力。観察力が優れていると、ちょっとしたキッカケからトラブルを察知できたり、部下の雰囲気で悩んでいることを察したりできるなど、仕事に大いに役立ちます。
そして優れた観察力を応用すれば、物事の本質を見抜くことができる洞察力を得られるようになるでしょう。今回は、日常生活でもできる、仕事で活用可能な洞察力、観察力の鍛え方を紹介します。
1. 観察力は通勤ルートを変えることから
観察力は、そのまま物事を見る力のことですが、ポイントは「ありのまま」物事を見るということです。日頃、私たちはモノを見ているようで実は見ていないことが多いのです。子供の頃は、何を見るのも珍しく、身の回りのものをよく観察していましたが、成長するにつれ、身の回りのものに見慣れてくると、本当は差が発生しているかもしれないのに、「すでに見たもの」として観察しようとしなくなります。
例えば、通勤のルートはいつも同じでしょうか?毎日、通勤で同じ景色を見ていると、やがて「見る」ということを放棄してしまいます。日常生活で観察力を鍛えたいなら、通勤ルートを変化させてみるのがおすすめです。
たまには、電車のひと駅分歩いてみましょう。歩いてみると、意外と通勤途中におもしろい店があったりするかもしれません。新しい状況に身を置くことで、観察しようという力が湧いてきます。いつもの景色だという偏見を捨て、ありのままで物事を見ることが出来るのです。
2. 洞察力は「小説」を読んで鍛えろ!
前述のとおり、洞察力とは、観察することで物事の本質を見抜く力のこと。ですから、洞察には、観察がポイントとなります。例えば、サイコロを初めてみるとして、サイコロの一面しかサイコロを見ることができなかったらどうでしょうか。1の目だけしか見えずに、サイコロと認識するとサイコロの全体像と、認識したサイコロの像と外れてしまいます。
サイコロをいろいろな角度から見て、やっとサイコロの全体像がつかめるわけですから、洞察力の鍛え方としては、ひとつの物事のいろいろなパターンをみることが必要なのです。
日常生活での洞察力の鍛え方としては、手軽に小説を読んでみてはどうでしょうか。おすすめは、ひとりの人物や出来事に対して、複数の登場人物がそれぞれの視点で語る形式の小説です。
定番は、芥川龍之介の「藪の中」。結局真実は「藪の中」なのですが、それぞれの登場人物の視点からものごとを見てみることができるので、洞察力を鍛えるにはふさわしいといえます。
Amazon.co.jp: 藪の中 (講談社文庫): 芥川 龍之介: 本
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日常生活でもできる、仕事で活用可能な洞察力、観察力の鍛え方を2つ紹介してきました。どちらも、日常生活に簡単に組み込むことができるので、気軽にチャレンジしてみてください。
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