仕事の成功をその場だけのことで終わらせず、次の仕事に活かすためには、成功要因の分析が欠かせません。成功したからそれでOK、というような姿勢では、いつまでたっても仕事のやり方を改善することはできないでしょう。なぜ成功したのかを分析し、効率的なやり方をノウハウとして蓄積していくことで、仕事のやり方は改善され、効率は向上していきます。
成功要因の分析には、一体どのような方法があるのでしょうか。今回は、次の仕事に活かすためのプロジェクトの成功要因を分析する方法について解説します。
3C分析
3C分析とは、「顧客(Customer)」「競合(Competitor)」「自社(Company)」の3つのCの情報について分析を行い、それぞれの分析結果からプロジェクトの成功要因を導き出す分析方法です。
成功要因はそれぞれの情報ごとに分析が行われ、有効に働いた点や不利だった点などについての結果が明らかになります。その結果を基に、どの条件がどのように作用して成功という結果に結びついたのかを分析すれば、次の仕事で力を入れるべき項目や注意点などを明確に理解することができるでしょう。
3C分析が得意としているのは、市場との関わりの中から成功要因を明らかにすることです。3C分析で分析対象となる3つのCは、それ単体の情報では意味を持ちません。それぞれの項目が市場に対してどのような影響を及ぼし、また市場においてどのように機能しているのかを分析することが重要になります。
3C分析は競争を前提として分析のため、それぞれの分析結果もまた競争相手との比較で情報が扱われます。その情報がどのような形で結果に結びついたのかというのは、他社との違いが重要な項目になるのです。
競争で有利に働いたという分析結果は、次の仕事に応用することは可能ですが、市場のあり方が異なれば期待できる結果が異なるのは当然ですし、ライバルが変われば成功要因がそのままの形で機能するとは限りません。
3C分析は、自社の持つ強みと弱みを知りたいときに有効な分析方法です。なぜうまくいったのかわからない、そんな時こそ3C分析の出番です。不明確な成功要因を浮き彫りにしたいのであれば、まずはそれぞれの情報の関わりを分析することから始めてください。
一つ一つの形では意味の内容な情報であっても、相互に関わりあうことで大きな効果を発揮することもあります。3C分析とは、そのような相互作用を分析する方法でもあるので、それぞれの要因がどのように絡み合って成功に繋がったのかを知ることができるでしょう。
チーム分析
仕事をチームで行った場合、その成功要因はチームそのものにあると考えることもできます。チームのメンバーそれぞれが果たした役割と、どのような形で仕事に関わって成果を上げたのかを分析することで、組織活動の中にある成功要因を明確に理解することが可能になるでしょう。
チーム分析のメリットは、他の仕事にも応用しやすい点にあります。メンバーの特性や長所短所を正確に分析することができれば、次の仕事でも役割分担を最適な形で行うことができますから、効率よく仕事をしていくことができるのです。
プロジェクトの成功は、その場限りの刹那的なものでしかありません。しかし、プロジェクトの成功要因を分析して次の仕事に活かす事ができれば、刹那的な成果を仕事の改善に役立てることが可能になります。
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