仕事の効率を改善し、より高い生産性を獲得するために求められる能力が課題発見能力です。課題発見能力を活用することで、現状の問題点を改善しながらより良い結果につながる課題を設定することができ、方向性を明確にして仕事をすることができるでしょう。
課題発見能力を高めることが重要なのは明白ですが、どのようにすれば課題発見能力を高めることができるのでしょうか。今回は、仕事での課題発見能力を向上させる方法について解説します。
視点を変えてみる
仕事に一心に取り組む姿勢は尊敬すべきものですが、一方的な視点に凝り固まってしまうようでは、仕事の中に潜む課題を発見することはできません。時には自分の立場以外の視点から仕事をとらえ、工程に問題点はないのかをチェックすることも課題発見能力の向上につながる重要な作業です。
課題発見能力とは、仕事の上手くいかない点を改善するような課題を見つけられる能力です。ある人にとっては問題なく進んでいる仕事であっても、視点を変えてみれば一部分にだけ過大な負担がかかっているようなケースは珍しくありません。
自分の観測範囲で課題が発見できないからといって、仕事の全体において課題が無いとは限りません。常にあらゆる視点を意識しながら仕事を考えることが、課題発見能力の向上につながります。
最終目標を理解する
課題発見能力を向上させるためには、仕事や経営の最終目標を正確に理解しておく必要があります。自分の担当している仕事に問題が無く順調に進んでいたとしても、全体から見ればいろいろな課題や改善点が見つかることも少なくありません。
重要なのは役割を果たすことだけではなく、自分の担当する仕事が全体の中でどのような役割を担っているのかを正確に認識することです。最終目標を理解することで全体の中での自分の役割が明確になり、近視眼的な仕事の認識から離れて全体の課題を発見することができるでしょう。
質問力を鍛える
課題発見に欠かせないのがヒアリング調査です。従業員に仕事の状態や問題点に対するヒアリング調査を実施することで、現場の声を正確にすくい上げることが可能になり、現場で担当している人間にしか発見できないような課題を発見することができます。
ヒアリング調査を高めるために求められるのが、高い質問力です。課題をあぶり出しにするような適切な質問をすることができなければ、ヒアリング調査の効力は半減してしまうでしょう。
「なにか不満な点はありますか?」というような漠然とした質問を課題発見につなげるのは非常に困難です。「仕事をしていて危険を感じたことはありますか?」というような個人の体験に結びつく形で質問をすれば、質問をされた側も具体的な体験を解答につなげることができますか?」よりも有用なヒアリング調査ができます。
課題発見能力を向上させるためには、現状に対する正しい認識と現状と理想とのギャップを理解する必要があります。課題発見能力が鍛えられれば、仕事はより良いものになっていくでしょう。
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