質の高い仕事をするために重要な作業が「課題発見」です。課題発見を行うことで仕事への取り組みを明確な形で提示することが可能になり、あいまいな存在にすぎなかった問題を解決可能な課題として対処することができます。では、課題発見にはどのような手法を用いるのが良いのでしょうか。ここでは、仕事における課題発見の手法について述べていきます。
ロジカルシンキング
ロジカルシンキングとは、論理を積み重ねることで仕事の中の問題点を発見し、解決可能な課題として提示することを可能にする手法です。ロジカルシンキングを利用すれば、観測できる結果を手掛かりにして仕事の肯定を分析することが可能になります。その結果、表に現れていない問題点を課題にすることができます。
ロジカルシンキングの優れている点は、事実を論理でつなぐことにより手順を間違えることなく課題まで到達することが可能な点にあります。課題を発見する時に前提条件の誤認や思い込みがある場合、たどり着く結論が誤ってしまう可能性があります。
しかし、ロジカルシンキングは正確な論理を積み重ねることで課題発見を目指す手法であるため、途中で道筋がずれて結論が誤ったものになる心配はいりません。もし途中で論理の誤りがあったとしても、明示的な形で思考の過程を示すことができるため、間違った部分を見つけ出すことも簡単です。
ポートフォリオ分析
ポートフォリオとは、「仕事やプロジェクトにおける資源配分」を意味する言葉です。もし資源配分が最適な形で行われている場合、仕事の効率は最適なものとなり得られる成果も理想的なものとなります。
しかし、現状で得られている成果が最適なものでない場合は、ポートフォリオが最適化されていない可能性があります。この場合の課題はポートフォリオに潜んでいることになりますから、ポートフォリオを分析して最適な状態とのギャップを調べることが課題の発見につながります。
ポートフォリオの対象となるのは生産資源だけではなく、資金や労働力といった仕事に影響を与える関連要員の全てです。全ての要素を最適に配分することが理想的な経営状態と言えるため、ポートフォリオ分析を通じた課題発見とは、経営そのものに潜む課題を探る作業のことを指します。
ロジックツリー
関連するロジック同士の関係性をツリー形式で示した図のことをロジックツリーといいます。ロジックツリーを利用することで一見無関係に思える要素同士の結びつきを明らかにすることが可能になり、関係性の中に潜む課題を発見することができます。る問題に対して課題発見を行う場合、どの点を解決すれば問題が解消されるのかを認識していなければ課題を設定することは不可能です。
「客数が増えない」という問題に直面した場合、まず最初にロジックツリーを用いて「価格」「立地」「営業時間」「品揃え」等の関連する要素を書き出し、その一つ一つについて理想とのギャップが無いかを確認します。もし理想的な状態にない項目があるのなら、その点こそが解決すべき課題になります。課題発見ができるようになれば、仕事の効率を改善してより良い仕事が実現します。
上記のような手法さえ押さえておけば、どのような仕事であっても課題発見ができるようになります。是非上記のことを念頭に置いておきましょう。
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