洞察力とは「見えていない物事を、鋭く見抜く力」です。これは、時代やマーケットを読む力として発揮されるだけでなく、人の機微を察知して、人間関係を潤滑にするのにも大切な能力で、洞察力は訓練することにより身につける事が可能です。
ですので、今回は洞察力とは何なのか、そしてその洞察力を仕事で活かすためにどう身につけていけばいいのかについて紹介します。
1.仕事における洞察力とは
仕事において最重要は洞察力とは、一言で言えば、 「正確に相手を見抜く力」ということになります。洞察力を人間関係で発揮するには、その人がどんな人で、何をほしがっているのかを知りたいという熱烈な関心を、まずはこちらが持つことが求められます。
その人がどんな人なのかを知ろうとする時、私達は相手のことをいろいろ想像しますが、 洞察するには、まずその人に何が起こっているかをよく観察し、 相手の言葉には熱心に耳を傾けることが求められます。現実的に、多くの人は、自分と自分がする仕事に関心を強く向けるものの、 一緒に働く人にはあまり関心を寄せません。
どんな人でも、結論を急ぎ、せっかちになっていると、ずさんな観察しかしなくなり、 自分の思い込みで判断してしまいます。堅実に検証することなど思いも及ばず、人の噂やイメージで軽率な観察をしてしまうでしょう。
2.洞察力の有効活用
正確な洞察力を習得するためには、以下のようなプロセスが必要となります。
1.あらゆる仮定、推測を手放す。
2.他人がその人について言っていることを無視する。
3.その人のことを以前から知っている場合、過去は忘れ、今この瞬間、目の前にいる人のあるがままを見る。
4.その人に関心を持ち、忍耐強く話を聞く。
5.人とは決して比較しない。
6.自分の結論を出す。
洞察した内容は後日、合っているかどうか判明します。その結果をふまえ、自己の洞察力のスキルについて、客観的に評価するのです。できるだけ厳しく評価する事が洞察力の習得に役立つ事でしょう。
仕事においては、この洞察力が必要です。相手が発した言葉だけにとらわれるのではなく、顧客や上司、部下の、声に出さない期待、願望、思惑などを見抜けないといけません。目に見える問題点ばかり追いかけても、その問題を引き起こしている真因を見抜けないと、有効な対策は打てないからです。
日々、洞察力を発揮するプロセスを実践し続け、その能力向上に努めましょう。従える部下が増えるとともに必要性が増しますし、何よりもその後の出世などにも多大な影響を及ぼすのですから。
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