ビジネスシーンで耳にする機会のある「一両日中(いちりょうじつちゅう)」。
「一両日中」のように「期限を表す言葉」は、相手との理解がずれてしまうとトラブルの元になることもあります。
「一両日中」の意味を再確認したい人や「一両日中」という言葉を使う際の注意点を知りたい人はぜひ参考にしてください。
- 「一両日中」の意味とは?
- 「一両日中」の解釈違いでトラブルが起きないように注意!
- 「一両日中」という言葉を誤用してしまっている人もいる
「一両日中」の意味とは?
「一両日中(いちりょうじつちゅう)」という言葉をよく知らない人もいるのではないでしょうか。まずは、一両日中の意味について詳しくご紹介します。
一両日中という言葉は「一日(1日)」と「両日(2日)」が組み合わさって成り立っています。
「一日(1日)」と「両日(2日)」の「中(間)」を指すため、一両日中という言葉は「2日間」つまり「今日〜明日中」という意味合いです。
一両日中という言葉は「今日から明日中」という意味であることをまずは押さえましょう。
「一両日中」の解釈違いでトラブルが起きないように注意!
一両日中という言葉をビジネスシーンで初めて聞いた人もいるのではないでしょうか。
相手が一両日中の意味を知らないと、勝手に意味を考えたりそもそも誤解していたりして日にちのトラブルが起こる可能性があります。
トラブルは起こってからでは遅いので、一両日中という言葉を使う際は相手も同じ認識を持っているのか気をつけて使うようにしましょう。
「一両日中」という言葉を誤用してしまっている人もいる
適切な意味合いとしては「今日と明日」という期間を指す一両日中という言葉ですが、わかりにくい表現であるがゆえに、誤用してしまうビジネスパーソンも少なくありません。
以下では、「一両日中」の御用例をご紹介します。相手が誤解をするかもしれない言葉なのをしっかり認知して、相手に意味が正しく伝わるようにしましょう。
「一両日中の意味」の正答率が世代間で大きく乖離している
「一両日中」は誤用されやすい言葉です。両日と聞いた際に「明日と明後日」と解釈してしまう人がいることが誤用の原因です。
事実、最近では「使うべきではない放送用語」として一両日中が取り上げられています。
年代別に「一両日中の意味の受け取り方」についてNHKが実施したアンケーの結果では、一両日中を「明日まで」と正しく解釈する人の割合が30代で70%に達しています。
一方、60歳以上の結果では一両日中を「明日まで」解釈する人の割合が45%程度にまで落ち込んでしまいます。
世代によって正解率が半分以下になることもあるので、あまり使わないほうがいい言葉であるといえるでしょう。
「一両日中」は使わず、具体的な期日指定をするのが得策
上記で解説したように、世代間における「一両日中という言葉の解釈の違い」は、ビジネスに関わらず、コミュニケーションを取る上で弊害になる可能性があります。
「正しく理解できていない方に問題がある」というのはまっとうな意見ではあります。しかしビジネスシーンにおいては、お互いの認識が異なる「一両日中」のような言葉を使うのは、あまり得策とは言えないでしょう。
重要な期限に関する連絡においては、「一両日中」と伝えるのではなく「何月何日何曜日の何時まで」と具体的な日時を伝えるなど、言葉の解釈違いによるトラブルを避けるよう心がけるべきです。
同様に、「今日」や「明日」という言葉も「何月何日」と伝えるほうがいいでしょう。メールの場合だとメールを読むのが次の日になる可能性があります。メールを読む日の「明日」とメールを送った「明日」では意味合いが異なります。
そのため、日にちを表す「今日」「明日」「一両日中」という言葉を使うのではなく、具体的な期日を指定することを意識しましょう。
ビジネスシーンでは、相手に確実に伝えることも責任
- 一両日中という言葉は「今日から明日中」という意味
- 世代によっては正解率が半分をきる言葉なので、相手に意味を正しく伝える必要がある
- 「一両日中」は使わず、具体的な期日指定をするのが得策
本記事では、意味がわかりにくい「一両日中」という言葉について詳しくご紹介しました。
自分自身が正しい意味合いを理解していたとしても、相手との相違があればコミュニケーションはうまくいきません。
実際に使う場合は、相手との会話やメールのやりとりの中で、期日の認識をすりあわせることを忘れないようにしてはいかがでしょうか。
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