履歴書を書く時に、自分の長所や特技をどのように書けば良いか悩んだことはないでしょうか。また、短所をそのまま書いてしまって良いものかと、考えてしまうこともあると思います。
日本人は自分をアピールすることや自分を褒めることをあまり得意としていません。謙虚であることは良いことですが、履歴書において自分を客観的に表現する能力は必要です。では、履歴書にその両方を矛盾なく書き、採用担当者に納得してもらうためには、どのような方法があるでしょうか。
その会社で求められるであろうスキルを想像する
まずは、どうして自分がその会社に応募しようとしたのか思い返してみましょう。未経験だけど興味のある職種だったのであれば、純粋にその気持ちをアピールしたうえで、何が出来ればその会社に重宝されるか考えてみるのです。
例えば、手先の器用さが求められる職種であれば、「集中力が高く、また、忍耐強くコツコツと物事に取り組むことが出来る」という長所を持っている人材を採用したいと考えるかもしれません。私たちは、1つの性質しか持っていないわけではないのです。ある部分から見れば強みであっても、視点を変えれば弱みになることもあります。
この長所も考え方によっては「1つのことに取り組むと、他のことが見えなくなってしまい、時間を忘れてしまうことがある」という短所にもなりうるのです。この長所が強いアピール材料になると考えるのであれば、その裏を返したことを、あえて短所として書くのも一手でしょう。
「弱みであって弱みではない」こともある
長所には「何事にも粘り強く、時間が掛かったとしても最後までやり遂げることが出来る」と書いたとします。短所には「真面目過ぎるのでもっと肩の力を抜いてみたらと家族や友人にアドバイスされることがある」と書いたとしたら、「真面目」であることは短所なのか?という話になるでしょう。
何事も、度が過ぎてはマイナスになるのは日常生活でも同じです。周囲から見れば「それがあなたの良いところ」だったとしても、自分にとってはその個性自体が、自分を殻に閉じ込めてしまっていることもあるかもしれません。
その他、長所には「相手の話に耳を傾けてきちんと話を聞くことが出来ます。友人からは聞き上手だから話しやすいとよく相談を持ちかけられます。」と書いた時の短所に、「反面、自分の思っていることを上手に言葉にすることが下手で自己主張が苦手です。」と書くことで、短所ではあるけれど控えめで穏やかな人柄を打ち出すこともできます。
もちろん、短所を短所として終わらせず、「少しずつ自分の思いを言葉に出来るよう努力している所です」と書き添えても良いでしょう。
以上、記載例を基に「強み」と「弱み」の書き方について見てきました。私たちは多面性を持っているので、ある面を切り取ることでどのようにでも解釈することができるのです。まずは、自分のことをよく見つめてみることから始めてみてはいかがでしょうか。
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