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「ユニクロ」「ソフトバンク」2つの企業の競争戦略の事例から成功を学ぶ

ichiba hideki

2014/05/28(最終更新日:2014/05/28)


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by Takashi(aes256)
 日本中には沢山の企業があり、同じ職種でも競合他社は巨万といる事でしょう。昔から言われてきた事は、そのような中で成功を収めるには「差別化」を図る事だと言う事でした。

 つまり、いくら同じ仕事の種類だとしても、その会社じゃないと手に入れる事ができない何か特別な事を仕掛ける、という事です。ですから、この様な競争戦略を行う事で成功してきた事例を考えてみると、参考になる事でしょう。今回は、各企業がどのような差別化戦略を図ったかについて見ていきましょう。

1.ユニクロ(ファーストリテイリング)

 ユニクロが成功した競争戦略はいくつかありますが、例えば「ターゲットにした顧客層」です。多くのアパレル企業は、ターゲットにする年代や年齢、性別層をある程度絞って展開していきますが、ユニクロの場合は全ての年齢・年代・性別がターゲットになっています。

 もちろん、このような会社が今まで無かった訳ではありませんので、そこには別の戦略が関わっていきます。「低価格」です。もちろん、全ての年代層がターゲットなので低価格に設定する事は当たり前なのかもしれませんが、それでも、単に価格が低いからという理由ではユーザーは選びません。

 そこには「価格を超えた品質」というものも求められます。でも、価格を超えた品質は、どこでも求めている事かもしれません。やはりそこに、質が良いのに「低価格」という戦略が不可欠なのですね。

 では、その低価格を実現させているものは何でしょうか。これは、製品の開発は自社で行い、製造は大量生産出来るようにメーカーの工場などに依頼するという流通システムです。自社で製品を開発している業者は沢山あります。ただ、その製品を大量生産するために自社で工場を抱えてしまうと、コストを下げる事に悩まされる結果となります。

 逆に、工場は持っていても自社開発を行っていなければ、顧客からの要望をすぐに商品に取り入れる事も出来ず、開発費用もかかってしまいます。それらの点を、他社が行いきれない段階から目をつけ、独自のマーケティング戦略で競争戦略を実践してきた会社、それがユニクロです。

2.ソフトバンク

 言うまでもなく、ソフトバンクの競争戦略の基本は、その徹底的なマーケティングリサーチ力にあります。当時、とにかく携帯電話の新商品が出たらそれまでの商品を安くしていき、機種代金が無料という機種が何種類も店舗に置いてあったドコモやauに、機種代金を高く設定し、しかもそれを値下げせずに、分割支払いという方法をとりながらも、月々の全体コストを抑えるために無料通話などのサービスを掲げて業界に乗りこんだのがソフトバンクでした。

 さらに、プロモーションにおいても他の会社を圧倒していち早く世間を騒がせていったソフトバンク。料金プランや新サービスでも、常に他の会社の一歩先を世の中に提案していきました。これはまぎれもなく、競争戦略の成功事例と言えます。


 以上の2つの企業のように、競争戦略に差別化戦略を組み合わせることで他の企業よりも一歩先にいくことができるようになります。これは、普段の仕事でも同じことで、他の人よりも付加価値をつけていくことが一歩先に進む一番の鍵です。

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