辞令書を受け取る時に注意しなければならないのが、相手に失礼にあたらないような受け取り方です。たとえ本人に悪気が無かったとしても、無意識にとった行動で相手に不快感を与えてしまうかもしれません。
辞令書の受け取りは、ただでさえデリケートな問題ですから、いい加減な受け取り方で辞令書を受け取ることは絶対にしてはいけない行為です。正しい辞令書の受け取り方とは、どのようなものなのでしょうか。今回は、相手の失礼にあたらない辞令書の一般的な受け取り方について解説します。
勝手に行動しない
辞令書を辞令交付式などで受け取る場合、すべての行動は指示があってから行うのが原則です。辞令交付式の進行役は、式に必要な行動のすべてにおいて指示を出してくれます。起立、礼、着席などの基本的な行動はもちろん、壇上にあがる時や移動する時なども必ず指示が出ます。
辞令交付式に限らず、正式な式で行動する場合の基本は、自分で勝手に行動しないことです。たとえ、この後で壇上に登ることが分かっていたとしても、勝手に先回りして移動してはいけません。
一人一人が勝手に行動をとってしまうと、式全体の進行に重大な支障をきたしてしまうでしょう。あらかじめ先の展開に備えて、心構えを作っておくのは構いませんが、決して先走った行動をしてはいけません。
特に辞令を受け取る人間が大勢いる場合、一人の勝手な行動が全体の行動をかき乱すことになってしまいます。辞令交付式があくまでも厳粛な場であることを忘れずに、司会進行役の指示に従って行動することを心がけましょう。
大きな声ではっきりと
辞令を交付される時に話す機会はあまりありませんが、名前を呼ばれたときの返事は大きな声で、はっきりとする必要があります。なぜか返事をせず、黙って行動するのがマナーと勘違いしている人が多いのですが、決してそのようなことはありません。会場にいる全員に聞こえるように、大きな声ではっきりと返事をするのが正しいマナーです。
もし辞令交付式で挨拶やスピーチを求められた場合、大きな声ではっきりと話すことが重要になります。どんなに素晴らしい内容のスピーチであったとしても、小さな声でぼそぼそと話しているようでは、相手に対して失礼になってしまうでしょう。どのような内容であっても、辞令交付式で正式に話す機会を与えられた時は、会場全体に届くような声で話すのが基本であることを覚えておきましょう。
辞令書の受け取り方はマナーの一つではありますが、あまりかしこまって考える必要はありません。辞令式を開催する企業であっても、そこまで厳格に式を開催する企業はごく一部に限られます。中にはただの事務手続きとして、辞令書を渡されるケースもあるので、その時に合わせたふさわしい振る舞いを心がければ問題ありません。
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