就職の面接の際、「自己PR」を何にしようか迷う人は、少なくないでしょう。「学生時代、部活もやってなかったし、これと言って人に誇れるようなことは思いつかない」と悩む人もいるはず。そんな人は、面接で「継続力」を自己PRしてみては、いかがでしょうか。
特別なことでなくても、長く継続している日課などを自己PRにすることは十分可能です。生活習慣などの継続力は、社会人になってから大いに役立つ能力、自己PRに有効と言っていいでしょう。ただし、コツがあります。ここでは、例を交えて紹介します。
自己PRで「継続力」をアピールするときのポイント
「ただ、好きだから継続している」とか「すっかり習慣になったから、自然に続けている」という説明では、「継続力」のアピールにはなりません。例えば、「私は小学校1年の時から、今までずっとピアノを習っています」と自己PRしたとしましょう。
子どもの時にピアノを習ったことがある人は珍しくありませんが、それを大学生になっても続けているというのは、かなりレアなケースでしょう。ですから、それだけでも面接官の興味を引くことは可能です。しかし、それだけでは「継続力」のアピールにはなりません。「好きだから続けているだけ」と思われてしまうからです。
そこで、コツを紹介します。「高校時代はバスケ部に入っていて、休日も練習があったのですが、それでも月に2回は教室へ行って、ピアノのレッスンを受けていました」このように説明すると、そこに「強い意志」が感じられ、「継続力」を自己PRすることができるでしょう。
定番の「日記」で自己PR
生活習慣や日課の継続というと、定番はやはり「日記」でしょう。日記はほとんどの人が一度や二度はチャレンジし、多くの場合「三日坊主」に終わってしまうもの。それを長く続けているというのは、継続力のアピールになります。
ただし、これも、ただ「毎日欠かさずつけています」というだけでは、面接官の心に届きません。先ほどのピアノの例と同じく、「強い意志をもって継続している」とアピールするのがポイントなのです。
例えば、「高校時代、骨折して入院したことがありましたが、その時も日記を書くことは続けました。日記帳を親に見られるのが嫌だったので、病院ではメモ用紙にその日の日記をつけ、退院後にそのメモを自宅の日記帳に書き写しました。旅行に行くときも、同じようにしています。」
このようなエピソードが加われば、そこに「継続力」という能力が浮かび上がってくるのです。繰り返しますが、「長く続けている」というだけでは自己PRとしては弱い、ということ。具体的なエピソードで「意志」を表現することが、「能力」のアピールになるのです。
面接で継続力を自己PRする人は少なくありません。ほかの人との差別化を図るためには、「意志の強さ」を表現する必要があるのです。小さな日課や習慣でも、そこに「意志」を加味すれば、十分有効な「継続力」のアピールになるでしょう。
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう