人事異動で希望通りの役職・部署に行きたいと思っている人も多いのではないでしょうか。
実は、人事異動を希望通りに成功させるためにはコツがあります。
本記事では人事異動で成功を収めるための5つの方法や、会社による人事異動の決め方などをご紹介します。
どうしても希望通りにの部署に異動したい人はぜひ参考にしてください。
- そもそも、人事異動が決まるときとは?
- 希望通りに人事異動してもらう5つの方法
- 人事異動で「退職」を持ち出すのはあり?なし?
そもそも、人事異動が決まるときとは?
希望通りの人事異動をしてもらうためにも、まずはどのようにして人事異動が決められているのかについて確認しておきましょう。
人材育成や業務内容を把握させるための「ジョブローテーション」
人事異動を決める際の考え方に「ジョブローテーション」といわれるものがあります。
「ジョブローテーション」とは、その人に与える仕事を変えることによって様々な経験を積んでもらい、人材を育成するために行われるものです。
ジョブローテーションを通じて、豊富な経験を積めるように会社が計画をして様々な部署をローテーションさせています。
明らかに得意分野ではなさそうな部署に異動となったときには、新しい経験のために配属されている可能性もあるのです。
他の人の異動による「玉突き人事」
玉突き人事という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
玉突き人事とは、Aさんが抜けて空いたポストをBさんで補って、BさんのポストをCさんで補うようなことをいいます。
昇進したいと思っている人は、玉突き人事の際に選ばれる人間になる必要があります。
特定のチームからの「指名」
特定のチームからの指名を受けることによって、異動が決まることもあります。
指名を受けるためにはある能力が抜きん出た才能を持っている必要があり、自分が能力を持っていることを特定のチームに知ってもらわなければいけません。
指名をもらうことは難しいですが、どうしても行きたい部署やポストのためなら、その部署に必要なスキルを身につけたり、コミュニケーションを取っておいたりすることで指名を受けやすくなるでしょう。
ただし、指名されたからといって必ずしも異動が決まるわけではなく、人事判断があることも覚えておきましょう。
現在の部署との「アンマッチング」
先ほど、様々な経験を積むために、苦手な分野でもあえてジョブローテーションをしている可能性について紹介しました。
ただし、業務に支障が出るほどその部署の業務にあっていない、業務の遂行が難しい場合は、マッチングが失敗したとして人事異動になることもあります。
希望通りに人事異動してもらう5つの方法
企業には様々な人事異動の決め方があります。
しかし、基本的には働く人と仕事がマッチしていて、生産性が高い状態を企業も望んでいます。
以下では、希望通りに人事異動してもらう5つの方法をご紹介します。次の人事異動で成功を収めたい人は、ぜひ参考にしてください。
1.現在の部署で結果を出す
希望通りに人事異動してもらう1つ目の方法は、現在の部署で結果を出すことです。
今の仕事で成果を出していない人間が「他の部署に行けたら頑張ります」と言っても信憑性はありません。
そのため、希望する部署と違っても、まずは努力をして成果を出すようにしましょう。
成果を出し自分の努力を証明することで、希望の部署に行ける可能性が高まります。
2.希望している部署で必要とされるスキルをつける
希望通りに人事異動してもらう2つ目の方法は、希望している部署で必要とされるスキルをつけることです。
「行きたい部署があるけれど、その内容は全くの未経験だ」という人もいるのではないでしょうか。
未経験の人材をイチから育て上げることは、時間と手間がかかります。そのため、もし希望の部署の人材が足りていない場合は、経験がある人が優先されるでしょう。
自分の希望の部署に入るためには、その部署で役に立つことを上司や人事に伝えることを意識しましょう。
スキルがあることを客観的に示せるようにすることも大切です。資格を取ったり、実績を作ったりするなど、スキルがあることを目に見える形で表せられるようにできるといいですね。
3.他部署とのコミュニケーションを積極的に取る
希望通りに人事異動してもらう3つ目の方法は、他部署とのコミュニケーションを積極的に取ることです。
例えどんなに努力してスキルを磨こうと、そのスキルを希望の部署の人や人事に知ってもらえなければ意味がありません。
他部署の人と話すことによって、自分の能力や意思をそれとなく広めていきましょう。
また、他の部署とも積極的にコミュニケーションを取っている場合「他の部署に移っても、うまくやっていけそうだな」と判断されやすくなります。
希望の部署以外にも、広くコミュニケーションを取るようにすることで、人脈も広がるでしょう。
4.希望している部署とのプロジェクトがあれば参加する
希望通りに人事異動してもらう4つ目の方法は、希望している部署とのプロジェクトがあれば参加することです。
自分の仕事もあるのに、他署のプロジェクトに参加する余裕がないと思っている人もいるのではないでしょうか。
希望している部署とのプロジェクトは、自分の能力を示すための最高の機会です。プロジェクトが成功を収めれば、希望している部署から指名され希望の人事異動ができる可能性があります。
また、参加するだけでもやる気があることを上司や人事に伝えられるでしょう。
5.上司や人事に事前に相談する
希望通りに人事異動してもらう5つ目の方法は、上司や人事に事前に相談することです。
どんなに心のなかで「あの部署に行きたい」と思っていても上司や人事に伝わらなければ意味がありません。
まずは、上司や人事に自分の意志を伝えてみてはいかがでしょうか。
人事異動で「退職」を持ち出すのはあり?なし?
人事異動の結果に不満があり、退職を考えている人もいるのではないでしょうか。
退職を持ち出して、希望の部署に異動することをお願いすることもひとつの方法ではあります。
しかし、確実に希望する部署に行けるわけではありませんし、実際に退職することになると大変な労力がかかります。
「希望の部署に行けなければ退職する」というのは大きな賭けであり、最終手段だということを覚えておきましょう。
希望の人事異動ができるために、できることは手をつくそう
- 自分の発言に説得力を持たせるためにも現在の部署で結果を出す
- 他部署とのコミュニケーションを積極的に取る
- 上司や人事に事前に相談し、行きたい部署のことを告げる
本記事では人事異動で成功を収めるための方法や、人事異動がどのように決められているのかについて詳しくご紹介しました。
希望の部署に配属されなくて悔しい思いをしている人は、現在の部署で結果を出し、スキルを磨き、自分のしたいことを堂々と上司や人事に主張できるようになりましょう。
本記事を参考に、希望の人事異動をしてもらえるように日々の仕事を頑張ってみてはいかがでしょうか。
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