仕事でも仕事以外でも言い訳を言ったり、聞いたりすることは、しばしばありますね。「自分の責任ではない。」と責任逃れをしているわけです。言い訳ばかりしていると周りから言い訳体質の人とみなされ、出世の妨げになってしまいます。では、それでも言い訳をしてしまう理由とは一体何なのでしょうか?
1.なぜ、仕事でミスをしてしまった時に言い訳をしてしまうのか
営業の仕事で、お客様からの発注書が、わが社の受注処理の締日に間に合わず、受注が次月に先送りされたというケースがあったとします。どうしてお客様の発注書が遅れたのか?ここで、「何度かお客様に確認したのですが、お客様の会社で発注の稟議の業務プロセスが遅れ、間に合いませんでした。」と言ってくるのは、当事者意識が欠けており、単に、注意されて言い訳しただけであり、自分の責任ではないと、責任逃れをしているだけです。
あるいは、社内調整にミスをした場合に、「まだ社内調整をしたことがなかった。今回が初めてで、まだ誰にも教えてもらっていなかった。」と言っていくのも、言い訳です。自分は悪くないと言っています。
このように、仕事のミスをしてしまったのは、自分以外の誰かの責任であり、自分の責任だと認めると、自分が仕事ができない人であることを認めることになり、プライドが許さないからだと考えられます。悪い評判が広がり、自分の将来を含め、立場を危うくする懸念を抱いていることが、言い訳に繋がっていると考えられます。
2.仕事でミス...ついつい言ってしまう言い訳する癖を直す方法
仕事でミスをしてしまうときに、いつも言い訳をすることが癖になってしまい、直らなければ、その人にとっても、会社にとっても、大きな損失です。当人も、会社も仕事のミスの根本的な理由、その発生メカニズムを客観的に正確に把握することが重要です。
ミスをミスとして認める
まずは自分は仕事が出来ない人間だと認めたくないというプライドを捨て、自分のミスを今後の改善に繋がる前向きなミスとして認めることから始めてみましょう。
組織全体で、ミスが改善に繋がるという共有価値を持つ
また、ミスをしたことが悪いのではなく、ミスをして組織として課題を発見し、改善につながることが良いのだという共有価値をもつことも大事です。個人的な癖というような、個人の問題として言い訳を捉えるのは誤りです。
仕事でミスをしたときに、すぐに謝り、ごめんなさいと言える文化、課題発見・改善につなげる業務プロセスの価値を共有する組織にすることが、言い訳の癖を直すベストな方法です。
言い訳は出世の妨げになるだけでなく、言い訳することが習慣化してしまうと他人からの印象も悪くなり、物事から逃げる癖が付き、ネガティブな思考から抜け出せなくなってしまい、まさに百害あって一利なしです。これを機に、日頃の自分の思考を見直してみてはいかがでしょうか?
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