採用面接では、その人を理解するために様々な質問が行われますが、採用面接だからといって何を質問してもよいというわけではありません。採用側からも応募者側からも、絶対にしてはいけないタブーの質問というものがあります。
もしタブーの質問をしてしまった場合、相手に対する配慮を欠いた行為になり、採用活動そのものに支障をきたしてしまうかもしれません。今回は、採用面接でこれだけは聞くべきではないというタブーの質問を紹介します。
プライベートな質問
採用活動はあくまでもビジネスにかかわる問題であり、むやみにプライベートに踏み込んだ質問をすることはタブーです。プライベートに関わる質問は、業務に影響がある最低限のものにしておきましょう。
・交際相手の有無
・踏み込んだ家族構成
・家族の職業
上記に関する質問はどの企業でも、一般的に行われている質問内容ですが、面接採用の本来の意味からすればタブーな質問にあたります。あまり知られていませんが、職業安定法により個人の身元調査につながるような質問は禁止されています。個人情報を知らなければ採用活動はできませんが、不要な情報まで尋ねる質問はタブーなのです。
特に交際相手の有無に関しては、女性の応募者に対しては当たり前のように行われている質問ですが、応募者から抗議をされても仕方のないようなタブーな質問です。結婚退職されたら困る、という採用側の事情は理解できますが、交際相手の有無だけで採用の可否を決めてしまうのは、厳密に判断すれば法律に抵触する恐れがあります。
思想・信条にかかわる質問
思想・信条を理由にして採用を見送ることは、就職差別と判断される可能性があります。あまり厳密に適用されてはいませんが、職業安定法でも明記されているので 思想・信条に関する質問はタブーです。
・信仰している宗教
・購読している新聞
・愛読書
・尊敬する人物
・趣味
これらの項目に当てはまる質問は、思想・信条にかかわる質問に抵触する可能性があり、採用面接ではタブーです。どの企業でも当たり前に行われている質問に思えますが、この質問の回答が採用活動に影響を及ぼすようだと、法律違反に問われる可能性があります。思想・信条に関する日本企業の意識は、まだまだ低いのが現状です。
今までのように日本人中心で採用活動を行っているうちは、大きな問題にはなりませんでしたが、これからの国際化時代ではこれらの質問が注目されるでしょう。今まではあまり採用面接でトラブルになることはありませんでしたが、企業のグローバル化が進んでいる現在、外国人との採用面接でトラブルが起きてしまう可能性は十分に考えられます。
軽はずみな質問がタブーに触れていることもあります。採用面接で質問をするときは、質問内容がタブーに抵触していないかどうか、慎重に内容を検討してください。
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