会議の進行役を任されるのはただでさえ緊張するが、英語での司会進行ともなればプレッシャーは計り知れない。
よく使われる例文を覚えて、英語での司会進行を乗り切りたいところだ。
そこで、本記事では司会をする際に押さえたいポイントに合わせて、司会で使える英語の例文を紹介しよう。
英語で司会をする際のポイント
まず、英語で司会をする際のポイントを見ていこう。
【司会を英語でするポイント①】会議の流れを英語で掴む
司会者は、場の空気を最初にしっかり掴む必要がある。
まず、開会の宣言をしてから挨拶をする。“会議を始めますよ”という合図をするだけなので、シンプルな挨拶を心がけてほしい。
その後はアジェンダの確認で、大体の会議の流れとそれに要する時間の予定を述べる。できれば、ホワイトボードかスクリーン、手元資料で見られるようにしよう。
自己紹介をした後、必要があれば主要メンバーを簡単に紹介していく。そして、会議を行う目的を簡潔に説明しよう。
会議の目的を共有することは会議を進める上で非常に重要なことだ。簡潔といえども、全員が理解できる簡潔な表現をすることを心がけたい。
最後に報告や意思決定など、会議の目的になる本題に入っていこう。
【英語での司会のポイント】会議の流れを掴む
- 開会の宣言
- アジェンダ
- 自己紹介(メンバー紹介)
- 会議の目的
- 報告・意思決定
【司会を英語でするポイント②】意見が出しやすい雰囲気を作る
日本語での会議では意見を述べている人がいる間は口を挟まないのが礼儀だが、英語での会議は自由に意見を出し合う。
会議の目的が意見を広く集めたい場合、会議の参加者にはとくに遠慮せずに発言してもらうのだ。
思いついたことをどんどん連想式に広げていく方式や、いくつかのキーワードに関連して発想してもらう場合もある。
いずれの場合でも、自由に思いついてもらうことが目的。一つひとつの意見にコメントしたり、実効性があるかどうか検討をしたりなどは、会議で行わないようにしよう。
司会の役割は、なるべく多くの意見を引き出すことだ。
意見を出しやすいように誘導した後は意見を大まかに分類し、話し合ったことの中に残った問題点を整理して終わらせよう。
【司会を英語でするポイント③】日本語での会議との違い
日本語での会議は「報告」がメインになるが、英語での会議は「自由な発想での討論」がメインになる。
司会をするときには“自分の英語力”を心配するより、参加者の発言を妨げないように司会進行することを意識してほしい。
発言を遮ったり、現実的でない意見を否定したりすることのないように心がけ、参加者からできるだけ多くのアイディアを集めよう。
人が集まって話し合いをする目的は、“議論によって意見を集めること”にある。そのためにも、用意したコピーを読み上げるだけの報告を会議で行うのはNGだ。
司会は参加者に対して、しっかりと議論することを促そう。
「何のための会議か、効率よく時間を使うには、自由な発想を促す」という3点を常に意識して司会を務めてほしい。
英語の会議で司会者が常に意識すべき3つのポイント
- 何のための会議を行っているのかを全員に理解させること
- 時間内に多数の意見が出るように、効率よく時間を使うこと
- 参加者に自由な発想と意見を出してもらうこと
英語で司会をする際に覚えたい英語フレーズ
英語で司会をするときのポイントがわかったところで、実際に司会で使える英語フレーズについて紹介しよう。
【司会で使える英語表現①】会議を始める英語フレーズ
会議をスタートさせるのは、司会進行役の大切な仕事だ。
しっかり挨拶をしてから会議を始めるためにも、以下の英語表現を覚えよう。
【司会で役立つ英語表現】会議を始める挨拶
- Good morning/afternoon, everyone.(みなさん、おはようございます/こんにちは)
- Let's get started.(始めましょう)
- Let's start the meeting. (会議を始めましょう)
【司会で使える英語表現②】会議の目的を伝える
会議の目的をきちんと参加者に伝えることを忘れてはいけない。
何について話し合うのか、みんなが理解してから議論を始めるようにしよう。
【司会で役立つ英語表現】会議の目的を伝える
- We are here today to talk about the promotion for our new product.(新しい商品のPRについてお話ししたいと思います)
- Our aim is to think about the needs of a customer.(消費者のニーズについて考えたいと思います)
- By the end of this meeting, we would like to make a financial plan.(資金計画を立てたいと思います)
【司会で使える英語表現③】討論を促す
司会進行役は、会議が活性化するように上手に討論を促して、盛り上げていく必要がある。
誰かが意見を発表し終えたら、必ずその意見に対する質問や別の意見がないかどうかを確認してみよう。
司会進行役が参加者全員に対して意見や質問の有無を確認すれば、参加者はよりスムーズに質問や意見を発現することができる。
【司会で役立つ英語表現】質問や意見を促す
- Does anyone have any comments on that?(それに関してどなたか意見はありますか?)
- Does anyone have any idea about this matter?(この件について、なにか意見のある方はいますか?)
- What is your opinion of this idea?(この案についてどう思いますか?)
- Are there any questions?(他に質問はありませんか?)
【司会で使える英語表現③】有力な意見の詳細を聞き出す
発せられた意見をさらに深いものにしたい場合は、その意見についての議論をもう少し続けたい。
その場合も司会者が上手に進めていく必要がある。有力な意見を突き詰めて、会議をより濃いものにしたい。
【司会で役立つ英語表現】意見を具体的にしていく質問
- Does anyone have further information on this issue?(この問題について、加えて話していただける方はいらっしゃいますか?)
- I need everyone's opinion about this idea.(この案について、みなさんの意見をお聞かせください)
- Would you please explain the reason?(理由を説明していただけないでしょうか?)
- Would you tell us briefly?(もう少しかいつまんで、話していただけますか?)
本記事では、英語で会議の司会をする際のポイントや英語のフレーズについて紹介してきた。
司会進行に必要なのは多様な表現ができる英語力だけではなく、議論の流れを上手に操ることのできる的確な判断力だ。
上記で紹介した例文を利用して、参加者に誤解なく意図を伝えることができるよう十分に司会進行をこなそう。
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