「早くこの上司から離れたい…」そう思う人もたくさんいるでしょう。しかし、企業の人事異動というのは大概時期が決まっています。そうなってくると、その時期が待ち遠しいという人も中にはいるでしょう。
一方で、転勤などが伴うと私生活にも影響が出るため、人事異動したくないという人もいるでしょう。そういった人たちが気にするのは、人事異動が発生する時期です。そこで今回は、人事異動が多く発生する時期について、紹介していきます。
各期末
多くの企業は、期初に予算を立て期末もって終わりとします。そのため、期末が一区切りという形になりますし、同時に来期に向けてのスタートとなります。そういう意味では、期末が終了した時点というのは、新しい体制に向けて人事異動が発生しやすいのです。
直後と言っても企業によって違います。3月末締めの会社で4月1日から人事異動という場合もありますし、4月は人事が忙しいという関係で定例的に5月という会社も存在するのです。
また、最近では4半期決算をしている企業も多いため、年4回そのタイミングがある企業もあるでしょう。企業は期日を区切って計画をたて活動しているため、この期日の到来が人事異動の時期と重なってきます。
人事ローテーションの決まった間隔
もっと、大きな観点でいきますと、業種によっては数年間で必ず移動を行う業態があります。もっとも顕著なのが金融業。銀行などは数年単位で支店を変わっていきます。こういった金融業は、不正を防ぐため、ある程度の期間がきたら移動させて顧客と密着しないようにしているのです。これは顧客と仲良くなって、不正を行わないようにするためというのもありますが、それによって出世の振り分けをしています。
また定期的な異動がある業態でいくと、製薬業のMRなどもそうでしょう。また、企業にジョブローテーションが制度としてある会社などでも数年単位で移動があります。ジョブローテーションは特に、まだ若い人たちが教育の一環として行われているのです。
会社として大きなイベントがあった場合
先の2つが定期的な人事異動のタイミングですが、それらはイレギュラーな部類に入ります。イベントとしていますが、これは運動会とかそういった福利厚生的なイベントではもちろんありません。
新規事業の立ち上げや新規店舗の開店といったものから、支店開設や子会社設立、さらには企業買収(M&A)で買収する側、もしは買収される側でも、こういったイベントが発生したときには、そのイベントのタイミングで人事異動が発生します。
なお、この場合は抜擢人事というよりも、選ばれてポストに就くという形になることが多いため、ここで人事異動するということは何かしら会社側から期待されていると考えてもよいかもしれません。
以上、人事異動が多く発生する時期について紹介してきました。頻繁に起こるものではないですが、人事異動を歓迎する人も、避けたい人もこの時期を把握して注意しておくと良いかもしれません。
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