部下が思わぬところで失敗をしてしまったり、仕事に対し準備不足であったりすると、ついイライラしてしまう事は誰にでもあるでしょう。そういった部下の失敗に対し、自分に多少の余裕があれば、気持ちを静めて注意できるのですが、多忙で余裕のない時に限ってつい言い過ぎてしまいます。
言い過ぎてしまうと、その後言い過ぎた自分自身も嫌な気持ちになりますし、部下も不快な気持ちで仕事に戻る事になり、注意の方法としてはあまり適切ではありません。ここでは、そんな部下に対しつい言い過ぎてしまう人の対処法について紹介したいと思います。
1. まず一呼吸置いてから話し始める
イラっとした気持ちのままその場で感情的に部下に注意すると、怒りの気持ちが収まるまでしつこく相手を攻めてしまうでしょう。こういった時に限って、本来の注意とは関係のない余計な事まで口火を切ってしまい、後で言い過ぎたと反省する事になるのです。
イラッとしたときはまずそんな自分を客観的に把握し、まずは一呼吸おいてから部下に注意するようにします。一呼吸置くとは具体的に、一旦その場を離れる、飲み物を飲んで気持ちを静める、タバコを吸って一服する、といったことです。
一度気持ちを静める事で、部下に対し冷静に注意を行う事ができ、また、何に対しどのように注意すれば効果的かを一旦考えてから話す事が出来ます。感情のまま注意する事は避けましょう。
2. 注意する時は内容を一つに絞る
部下に注意する内容は、その場で起こった失敗や思い当たった改善点など、なるべく一つに絞りましょう。注意するのに乗じて、昨日思った事や部下の性格に対することなど、思ったことを色々と注文をつけると、言い過ぎてしまいます。
また、長々と説教をすることになり、本来注意するべきポイントが曖昧になってしまうため、注意を受けた部下も何に対し、気を付けるべきかが分からなくなってしまうのです。注意する内容は一つに絞り、その場で簡潔に伝えるようにしましょう。
3. 普段から部下の性格や癖を知っておく
自分の感じたままただ頭ごなしに注意を行っても、部下に思いがきちんと伝わっているかは分かりません。その理由は、部下の性格や特徴によって注意する方法が変わってくるからです。例えば、大人しい性格の部下に対し大声で注意してしまった場合、部下は注意を聞くどころか怯えてしまい、肝心の注意が伝わっていないかもしれません。
また、楽天的な性格の部下に対し曖昧に注意をしても、大したことないと注意を聞き流してしまうかも知れません。まずは、普段から部下の性格や癖、特徴をよく掴んでおき、部下にあった注意の仕方を考えておきましょう。
例えば、仕事以外でランチに出かけたり夜飲みに誘ったりして、部下がどのような性格でどのような考え方の持ち主なのかを理解しておきます。すると、なぜ部下が注意されるようなことをするのかといったヒントも見えてくるかもしれません。
以上、部下に対しつい言い過ぎてしまう人の対処法を紹介してきました。注意することは大切ですが、言い過ぎてしまっては、元も子もありません。感情のままに注意するのではなく、注意する前に一度きちんと頭の中を整理するようにしましょう。
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