人材育成を行う際に有効な方法として多くの企業で取り入れられているのが「研修」です。研修を行うには多くの費用や時間がかかるにも関わらず、なぜ時間をかけて企業は研修を行うのでしょうか。ここでは企業が研修を行う目的を紹介します。
会社の理念を浸透させる
研修の目的はあくまでもスキルにつながるような考え方を身につけてもらうというものがありますが、それよりも大事な目的は会社の理念を皆に共有してもらい、浸透させることです。これは何かというと、社員皆が同じ方向に向かって仕事に邁進するようになれば、無益な対立が生まれることもなく、そして全員が力を合わせることにより大きな力を発揮することになるということです。
それぞれの価値観によって動いてしまっては、統率もとれないですし、不祥事も起きかねません。議論が起きたとしても、それは単にお互いの損得によるものではなく、会社をより良くしようという共通の気持ちがあるために、最終的には良い結果が出て終わることになります。
幹部候補を育てる
もうひとつの目的は、人材をただ育成するだけではなく、会社の理念を継承してくれる幹部候補を育てることにもあります。単に能力が高いだけの人材であるならば、これまで受け継がれてきた会社の良さも簡単に捨て去って新しい事業を始めることをもしかねません。会社の良さを引継ぎつつ能力を身につけるような人材育成を目指すことができるのが、研修です。
会社に新しい風を取り入れる
上記の件と矛盾するように感じるかもしれませんが、社内に新しい風を取り入れるために、社外での研修に参加させるケースもあります。どうにも社内の雰囲気に停滞感があり、現状を何とか打破したいと考える場合もあることでしょう。そこで、他の会社の良さや強みを取り入れようという目的のために、社外研修に出すことを考えるわけです。
研修は単にスキルを上げる事だけが目的ではありません。社員に共通する目的意識を浸透させるという事が重要なのです。スキルを上げ、意識を共有していくことが良い会社づくりの一歩となるでしょう。
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう