他社と自社とで似たような競合製品やサービスがある場合、競合分析を行うことによってどこに優位性を求めることができるのかを検証することになります。その際に、競合分析における比較する項目設定を何にするかということでも、より効果的な結果が出るか否かが変わってきます。そこで、ここでは、どのような比較項目があるのかを挙げてみたいと思います。
価格
競合製品、あるいはサービスを顧客は何を見て選ぶかをピックアップすることが必要になりますが、まず一番わかりやすいのが、価格です。他社と同じようなものを提供しているとしたら、顧客はまず価格を見ることになります。
もちろん、これは絶対的な要因ではありません。他の項目との関連性も考慮するわけですが、他の項目がほとんど同じ、あるいはそれほど差別化されていないか考慮するに値しないと判断される時には、この価格が選択の基準となります。
品質
価格と同程度の重要度で比較されるのが、品質です。ほとんどの場合においては、この品質と価格とのバランスで、競合他社との比較をされることになります。いくら価格が安くても品質に妥協できなければ選ばれることはありませんし、逆に品質面ではかなりの満足度であっても価格がかなり高いとなれば、なかなか選ばれにくいものです。競合分析における比較項目としては、この2点かメインとなるのではないでしょうか。
デザイン
商品であれば、価格や品質とは別次元の価値観をもつものが、デザインです。この項目に関しては単純に比較するのは難しいものですが、人気の高さという要素から相対的に比較判断することはできます。けれども、絶対的な優劣をつける指標がないという点が悩ましいところです。
サービス
商品自体というよりは、付加価値の部類になります。アフターサービスなどもこれに含まれます。この項目に対しての重要度は顧客によって違うので、単純な比較はできませんが、それでも外すことのできない要素です。
ブランド力
商品やサービスの総合的な印象といったものになります。認知度と言い換えてもよいかもしれません。顧客によってはこの要素が決定打となりえますが、万人に共通するものではありません。
まとめ
以上、いくつか競合分析する上での項目事項を挙げてみましたが、大事な事はその複合的な要素ということになります。ほとんど同じような商品やサービスであれば、どれかひとつが飛び抜けて高い優位性を持つことは稀ですが、ただ認知度やブランド力という優位性の基準が見えにくいものに対しては、時折飛び抜けた存在感を示すものが現れます。けれどもそれは、狙って手に入れることは難しいですから、あとはこれらの要素の掛け合わせで、いかに魅力あるものを提供できるかということに分析結果を活かすことになるのではないでしょうか。
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