例えば、絶対に落とせないプロジェクトなどを自分が任されたとき、一緒にプロジェクトを動かしているはずの部下の危機感がイマイチ薄かったりすると、イライラしますし、それ以上にプロジェクトの行方が心配になるでしょう。今回は仕事への危機感が薄い部下が、危機感を持つにはどうしたらいいのか考えていきます。
危機感の薄い部下と周りごと意志を統一する
仕事への危機感が薄いなら、それは現状を分かっていないということになります。言い換えれば、当事者意識が薄いということです。部下に当事者意識がないのは、当然共有すべき情報がきちんと伝わっていないことでもあります。上だけにしか共通認識のない情報はないでしょうか。
一度、時間を作って、仕事に対する共通認識を作ることが必要です。例えばプロジェクトを進めていて、危機感の薄い部下がいると感じたなら、その部下だけでなく、プロジェクトに関わっている者を集めて、「何のためのプロジェクトか」「目的は何なのか」など、プロジェクトの根幹ともいえるポイントについて、全員が即答できるくらい認識を統一します。周りの意識が変わりだし、プロジェクトへの意気込みによる熱気が生まれると、危機感の薄かった部下の周りに押され、危機意識を持つようになるでしょう。
部下に一定の部分だけ責任をとらせる
まだ早いからと部下に任せていない仕事を一部分でも良いので思いきって、任せてみるのも一つの手です。その仕事を代わりにやる人は誰もいない。頼りになるのは自分だけだという状況になれば、誰でも自分の頭で考えて動き出すことでしょう。自分の頭で考えるということが、危機感を持つということにつながるのです。
これは、例えば、全然家で片付けをしようとしない子供に、机やボックスなどその子だけのスペースを与えて、そのスペース内でモノの管理をさせると、リビングや他のスペースへの片付けに無関心な子供が、自分に割り当てられたスペースだけはきちんと片付けるようになるのと似ています。
自分の責任の所在をはっきりさせることによって、そこに気持がフォーカスするのです。部下を管理する側がやることは、様子を見て部下の責任の範囲を広げていくことです。
仕事の危機感が薄い部下が危機感を持つには、どうしたらいいのか考えてみました。人が危機感をもつには、自分が置かれている状況を正確に把握することが第一歩です。自分が置かれている状況くらい自分で把握すべきという考えがあるかもしれませんが、危機感をの薄い部下の存在が、あなたの足元をすくう可能性も十分にあります。危機感の薄い部下に危機感を持って対処すべきでしょう。
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