若いころは勢いがあるのを良いことに、やみくもに一生懸命働き、経験を積んだ頃には、一生懸命でなくとも肩の力を抜いて仕事の成果を出せるようになり、やがては後進の指導をし、引退するのがビジネスマンの一般的な仕事人生でしょう。
経験を積んでいくうちに仕事に対するスタイルも変化していくわけですが、その中でも仕事をする全ての人が持っておくべき基本の仕事の心得があります。そこで今回は、基本の仕事の心得について2つ挙げてみたいと思います。
仕事の向こうに人がいる
接客業や営業など、ダイレクトにお客様と関わるような仕事であれば良いのですが、事務であったり、システムエンジニアだったり、自分のしている仕事としてのサービスが一体,誰を助けているのか分からないものもあるでしょう。
大きな成果を得るためには、分業して、やることを特化して、それぞれに割り振るのは効率的な方法ですが、仕事の内容が特化しているだけに、一体自分の仕事の行方がどうなっているのかわからないことも起こってくると思います。
これから仕事を続けていくなら、配属された部署で、言われたことだけをやるのではなく、その部署は会社にとってどういう役割なのか、自分に求められる仕事は会社にとって、どういうメリットがもたらされるのか、さらに会社は一体誰を幸せにしようとしているのか、踏まえたうえで働き続けるべきです。
でないと、毎日ルーティンワークだったり、なかなか成果がでなかったりするなど、ちょっとしたつまづきから、仕事全体に疑問を持つようになってしまうでしょう。そういった態度で仕事に臨むなら、最初は良くても少しずつ成果を出すことも、ままならなくなるでしょう。ビジネスマンであれば、経理や経営学の知識など、会社は一体どうやって動いているのかをざっと踏まえておくべきです。
仕事はチームワークであるという心得
仕事の内容によっては、自分一人でやっているような気になる場合もあります。会社のなかで、結果を出して、独立してみたら、まったく勝手が違い、会社で働くことのありがたさが身にしみた。という話もよくあること。会社で働くことのありがたさの一つに協力できる、ということがあるのです。
他人の失敗の尻ぬぐいを自分がするはめになり、嫌な思いをすることもあるかもしれませんが、自分が窮地に陥った時にも、周りがフォローしてくれます。会社には経験知というものもあり、若手が分からないことは先輩に聞けば何とかなることもたくさんあるのです。
以上、基本的な仕事の心得を2つ挙げました。ビジネスマンになったからには、生活の大部分の時間を仕事が占めているのが一般的でしょう。生活の大部分を占める仕事の根幹がしっかりしていることは、人生全体にとっても頼もしいこと。今回挙げた2つの心得を基に仕事について改めて考えてもらえればと思います。
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