「今時の若い者は…」という言葉はいつの時代でも聞こえてきます。一度は自分も通って来た道と考えれば、部下の教育や指導にも困らないはずですが、どうしても部下の考えていることが理解できない。なんてこともあるのではないでしょうか。好きで怒る訳ではないけれど、部下を怒るのも上司の仕事。どのように「怒る」ことが効果的で、また、自分自身のストレスも軽減できるでしょうか。
1. 世代的なギャップを意識する
そもそも、怒るとは「不満・不快なことがあって、がまんできない気持ちを表す。腹を立てる。」を意味します。ということは、あなたが上司として「よくもこんなバカなことをしてくれたな!」という不満を相手に不快感を持ってぶつけること。それが怒るになります。
今の若者はあまり怒られたことがないとよく言われます。少子化に伴い兄弟間でもまれることも少なく両親や祖父母から大切に育てられ、学校現場でも何かあればすぐに体罰や差別と言われかねないため、教師もあまり厳しい指導は出来ません。
このような状況で育って社会に出て、いきなり上司に「仕事はそんなものじゃない」と感情を露わにされても、それを受け止める下地を持っていません。そうなるとただ一方的に文句を言われたような感情を持つだけでなく、あなた自身もエネルギーを消耗し、その後のフォローにも神経を尖らせなければなりません。
2. 怒るのではなく「説明」をする
そうならないためにも、まずは部下に事実を伝えます。「今回お願いしたプログラムの来賓一覧の役職と氏名に一部誤りがあった。」このことでどのような損害を会社は被ったかという事実を続けます。「既に印刷は上がっているので、シールを追加で発注し、これから全員で貼ることになる。」
なぜこのようなことが起きてしまったのか。「前の打合せの際に、来賓が一部変更になっていたことは伝えていたはずだ。しかし、君がそれを忘れていたことを見逃していたチェック体制にも問題がある。」今後どうするべきか。「打合せの時には、この話がどの仕事のどの部分に波及するのか意識すること。疑問点は必ず確認すること。」
こういった流れのように、具体的に何が悪かったのかを説明することが大切です。そうすれば、部下の仕事に対するモチベーションをあまり下げることなく、指導が出来るでしょう。
まとめ
部下のミスは上司のミスでもあります。自分のことを棚に上げてただ感情に任せて怒鳴っているように見えてしまっては、部下は怒られているこの時間だけ我慢すれば良いと諦めてしまうか、辞めてしまいます。まずは、なにかミスがあれば上司はその責任を取る立場にあることを忘れずに、どうすればミスを減らせるか、一緒に考えていくという姿勢が良いでしょう。
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