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仮説があって初めて情報は役に立つ!マーケティング戦略における\"仮説検証プロセス\"の手順

Shingo Hirono

2014/05/24(最終更新日:2014/05/24)


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by Susan NYC
 今回のテーマは、「マーケティング戦略における仮説検証プロセスの手順」についてです。まず、マーケティング戦略における仮説についてですが、マーケティング戦略における仮説は、企業の売上や利益を伸ばすために、どんな商品やサービスを提供していくべきか、それは売れそうだとか、誰にどれくらい売れそうだといった仮説のことです。

 昔、日本人はステテコをはいていました。白いステテコでした。時代が進むにつれてスーツやズボンなど洋服を着るようになり、ステテコをはかなくなりました。しかし、ステテコは現在売れています。どのような仮説を立て、検証していった結果、売れていったのでしょうか。ここでは仮説検証プロセスの手順について、紹介します。

仮説とは?仮説検証とは?

 ステテコは、いまや単なる下着ではなく、カラフルな外出着にもなっています。もちろん、フォーマルな場所にステテコだけということはあり得ませんが、コンビニくらいには平気でステテコ姿で買い物に出かけることはあるでしょう。マーケティング戦略における仮説は、ステテコは下着にとどまらない、涼しく、着心地がよく、カラフルでファッショナブルな服装になる、スーツを着るときも、汗を吸い取り、気持ちよさがあり、ステテコは男性の多くの年代に売れてるという仮説があったのです。

 「その仮説は、本当なのか?」という態度で、検証するのが仮説検証です。仮説が正しいものと仮定して、それを検証する事実を集めることになりますが、現在、ないものや見られない商品やサービスについては、実際に試してみて、アンケートやグループインタビューを取り入れながら、仮説を検証する必要があります。

2. 仮説検証のプロセス

 仮説検証のプロセスは、当初の仮説構築の思い込みから発展して、仮説が本当であるかを検証していくものになります。構築された仮説が正しいどうかを検証するには、リサーチを行うことが主なプロセスになるでしょう。

 仮説が、事実や好みなどの結果から否定されなければ、仮説を正しいものとみなします。頭だけを使って答えるアンケートやグループインタビューだけでなく、試作品を作り、実際に使ってみて、仮説が正しいかどうかを検証することもあるのです。

 もし、仮説が収集した検証結果と矛盾することになれば、仮説を修正します。さらに、仮説検証仮定において、さらにニーズが見つかり、仮説が追加されることもあるでしょう。この場合、さらに追加された仮説を検証します。仮説検証とは、このプロセスを繰り返すことです。ステテコの話に戻りますが、当初、ステテコにはポケットがありませんでした。

 携帯を持ち歩くことが多くなり、ステテコにもポケットがあると便利という仮説が成り立ちます。本当にそうなのか検証したところ、仮説が正しいだろうということになり、ポケットありのステテコが開発されました。そして、今売れているのです。


 以上、マーケティング戦略における仮説検証プロセスの手順について紹介してきました。マーケティング戦略には、市場調査の結果なども大切ですが、それらは事前に考えてある「仮説」があって初めて役に立つもの。ですから、マーケティング戦略を策定する際は、自分なりの仮説を取り入れ、それらを検証していくようにしましょう。

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