偏見や先入観を排除し、全ての条件をゼロからスタートさせる考え方をゼロベース思考法と言います。ゼロベース思考法には先例や常識に捉われず、公平な判断ができるという大きなメリットがあるのです。
しがらみや慣習といった旧態依然とした環境を改善する時などに有効な方法ですが、正しい理解が無ければゼロベース思考法で成果を上げることはできません。今回は、ゼロベース思考法を実践で活用出来るようになる考え方を紹介します。
思い込みを排除する
ゼロベース思考法とは、文字通りゼロから思考をスタートさせる思考術です。そのためにはあらゆる思い込みを排除し、思考をフラットな状態にしなければなりません。常識や偏見、慣習など私たちは無意識のうちに思い込みを取り入れています。
完全に思い込みを排除するというのは非常に困難な作業であり、誰でも簡単にできるものではありません。時には自分にとって、不都合な状況を認めなくてはならない場合もあるでしょう。
それでもなおゼロベース思考法が有用なのは、すべての条件に対してフラットであるからに他なりません。スタート地点が平等であれば、その後に導かれる結論もまた平等なものになります。結論で何らかの差が生まれたとしても、それは思い込みを排除して冷静に判断した結果に他なりません。ゼロベース思考法で導き出された結論は、すべての条件に対して平等なスタート地点から導かれた結論だけに強い説得力を持つのです。
新しいアイデアを見つけ出す
ゼロベース思考法では、先例に捉われない柔軟なアイデアが必要です。スタート地点をゼロに設定することで、その後のアイデアもより柔軟な発想から生まれるものになり、常識はずれの素晴らしいアイデアを生み出すことができます。
常識外のアイデアや現実離れした発想というものを、人間は無意識のうちに排除しているもの。それらは、確かにそのままでは全く役に立たないかもしれませんが、常識外れのアイデアがブレイクスルーを見出すきっかけになることもあれば、現実離れした発想を現実のものにしようと努力することで、新しい製品がこの世に生み出されることもあります。
ゼロベース思考法とは、見落とされがちな可能性を拾い上げるための思考術です。すべての条件を公正に評価することで、埋もれがちなアイデアを拾い出し、より柔軟な発想へとつなげていくことができます。
最適化を目指す
物事を考えるときは、常識やルールに縛られるあまり最適な発想が出てこないこともあります。ゼロベース思考法を活用することで発想の枷が無くなり、目標達成のために最適な手段をありのままの形で捉えることができるのです。
ゼロベース思考法を活用することで、常識や慣習にとらわれず課題をありのままの形で捉えることが可能になり、何事にも左右されない結論を出すことができるでしょう。
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