取引先というのは、自分の仕事にとって重要な存在であるだけでなく、セクションにとって、さらに会社にとって利益を上げる上で欠かせない存在です。そのため、自分が担当している取引先とは、可能な限り良好な関係を構築・維持しなければなりません。
その際に大事なのが、やはりコミュニケーションです。コミュニケーションの質によって、取引先との関係が良くも悪くもなります。
では、取引先と気持ちよく会話をするためには、どんな話題作りをすればいいのでしょうか。ここでは、仕事の話題以外に限定して3つのポイントを紹介しましょう。
1. 取引先の人の趣味・嗜好に合わせた話題
まず誰もが考えるのが、取引先の人の趣味や嗜好に関する話題でしょう。趣味の話というのはもっとも差しさわりがなく、またどんな人でも趣味や好きなことはあるものですから、すべてのケースに有効な会話のテーマと言うことができます。そのためには、日ごろからなにげない会話の中で、相手の趣味をリサーチしておく必要があります。
その時のポイントは「質問」です。相手が自ら話してこない情報以外は基本的には手に入らないので、自分から情報を引き出しに行くことがとても大事です。
2. 仕事とは関係のない会社に関する話題
取引先との仕事には関係のない、会社の話題も有効です。たとえば社内行事です。「先日、恒例の社内のお花見をしまして…」「御社では忘年会はどうなさっていますか?」といった話題を持ち出せば、話は必ず膨らんでいきます。
取引先の会社の行事を知ることができれば、それをさらに後の面談時の会話に生かすことも可能です。「来月社員旅行がある」という情報が入れば、その旅行が終わったあとの面談で、「社員旅行はいかがでしたか」という話題を持ち出すこともできるわけです。
社内行事というのは多くの会社にあるものなので、これもすべてのケースで有効な話題作りといえるでしょう。
3. 時事ネタやニュースによる話題作りには要注意
ありがちなのが、時事ネタやニュースを話題にすることです。それ自体が悪いわけではありませんが、注意が必要です。特に政治に関するニュースなどは、主義や思想に関係してきますから、場合によっては相手と意見の齟齬が生じ、結果として相手が不快に感じてしまうこともありえるからです。
そのため、できるだけ当り障りのないスポーツネタ、特に多くの人が注目するオリンピックや世界大会のようなライトな話題を選ぶようにしましょう。
「取引先に会話を楽しんでもらうには、どんな話題がふさわしいか」を常に考え、不快な会話にならないようにデリカシーのある話題作りをしてください。
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