OJTとは、企業が人材を育成する上で欠かすことのできない制度です。On the Job Trainingという名のとおり、社員が実際に職務に携わり、それを通じて職務に必要な能力やスキルを学んでいきます。
これは部下を指導する社員にとっても重要なシステムですが、指導する先輩社員や上司にとっても大切なものです。人材育成という観点から考えても、具体的な成果を得て見える化していくことで、これからのOJTに繋げたいものです。その上でOJT計画表を作成することが大切になってきます。
具体的な評価シート
社員を業務や仕事に就かせて実際に仕事に取り組ませることで、肌で仕事を覚えてもらうOJTの形もあります。はじめは先輩の言うとおりに体を動かしているだけでも、実際に仕事をこなしていく上で、社員自身で問題点やアイデアを見つけていくのもOJTの1つの形です。
ただ指導する立場としては、社員が実際に仕事で何を学び、どんなプロセスを経てどんな成長をしていっているかということを評価していく必要があります。そのためにも具体的な項目を持った評価シートを作成することが求められるでしょう。
OJT計画表の作成法
社員がどんな仕事の取り組み方をして、どんな問題点を見つけ、どう解決したかを把握するためにフェーズごとに分けた計画表が重要になってきます。
主に3段階程度に分けられるでしょう。イントロ、実際の取り組み、問題点の解消など段階を考えてOJT計画表を作る必要があります。そのため、あらかじめ実際に取り組ませる業務にどんな問題点があり、どんな解決法があるかを把握しておくことが大切です。その解決策やアイデアによって社員の特性を理解することにも繫がるからです。
指導する側にとって大切な基準
OJT計画は若手社員を育成することが大きな目的でもありますが、指導する社員にとって重要なものとも言えます。部下を評価し、現在部下がどういった成長段階にいるかということを把握することで、適切な指導ができるからです。
その意味でもOJT計画表をスムーズに作るためには、部下の成長プロセスを知ることを目的とした計画作りを心がけることが大事なポイントといえるでしょう。
OJTを成功させるためには、人材育成に効果的なOJT計画表を利用する必要があります。OJT計画表をスムーズに作成するには、指導する社員がどういう問題を抱え、どういう解決方法を見つけたかなど具体的な成長段階を知ることに着目し、それにあわせたOJTの取り組ませ方を与えるような計画づくりが大切です。
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