「OJT研修」(On-the-job training)とは、集合研修や自己研修などのOFFJT(Off-the-job training)との対比で使われる用語であり、上司が部下に対して、仕事の実務を通じて、スキルや行動特性を学んでもらう教育研修です。ここでは、OJT研修に盛り込むべき内容について述べていきます。
目標設定・中間面談・終了面談
OJT研修を行うにあたって、「何を目標とするか」「どの程度のレベルにするか」「そのために何を実施するか」と言う点は大変重要な内容です。それが職種によって異なってくるからといって、特定の上司・部下のふたりだけでそれを決定し共有することは避けましょう。
全社としてOJT研修に取り組むべきなのです。人事部が共通のOJTシートを作成し、OJTを実施する上司・部下の間でOJTの目標設定、中間面談、終了面談を実施することを必ず取り入れるようにしましょう。それらを行なうことで、意識すべき点が明らかになりより大きな部下の成長が見込めるでしょう。
部門内でのOJT実施報告会の開催
OJT研修の一環として部門内でOJT実施報告会を開催するようにしましょう。同じ上司に複数の部下という場合には複数のOJTの組み合わせがあったはずです。その場合、同じ営業職であれば、部門内でのOJT実施報告会で共通の課題を見つけたり、課題の解決方法を議論することが出来ます。つまり、個々のOJTの個人的な知識やスキルから部門として、組織としての集合知へと発展・共有させていくことが可能になります。
さらに人事部へのOJT研修の報告を部門長に義務付けることで人事部とのコミュニケーションが図られ、報告された課題から集合研修のテーマが選択されるというようなフィードバックが得られることが理想的な姿です。
上記の他にも、OJTに盛り込むべき内容は多くあります。自分の会社・社員に必要なことは様々でしょう。まずは自分の会社の課題を見つける事から始めてみましょう。
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