ディスカッションを成功させるためには、適切な時間配分が重要になります。ディスカッションが活性化すればするほど、時間が押してしまうことになるため、終盤で発言する人ほど持ち時間の面で不利になってしまうでしょう。
参加者全員の意見を有効活用できるような時間配分を実現するためには、どのようなコツがいるのでしょうか。今回は、ディスカッションを成功させるために知っておきたい時間配分のコツを紹介します。
個人の持ち時間に注意
ディスカッションで参加者全員に意見表明の機会が与えられている場合、それぞれに与えられる時間配分には注意が必要です。十分な意見を発言させたいからと、長めの時間配分を行ってしまうと、持ち時間が余ってしまうかもしれませんし、持ち時間を短く配分してしまうと意見を十分言い終わらないうちに、持ち時間が終わってしまうでしょう。適切な時間配分を行うためのコツとしては、長めに時間を配分するよりは、短めに時間配分を行ったほうがディスカッションは活性化します。
短い時間しか配分されなかった場合、参加者は自分の意見を言い終わらないまま、持ち時間が終了することになってしまいます。そういったケースでは、全員の意見表明が終了し、討議が始まった段階で不足分の意見を表明しようと参加者は活発に発言することになり、その後のディスカッションを活性化させる作用をもたらすでしょう。
もし、十分な意見表明の時間を配分してしまった場合、参加者は自分の意見をすべて表明し終えたことに満足してしまい、それ以上のディスカッションに対する興味が薄れてしまいます。あえて意見を十分表明させないことで、発言機会に対する渇望感を生み出させることが、停滞しがちなディスカッションを盛り上げるテクニックです。
事前説明はカットする
ディスカッションの開始時には、ディスカッションのテーマや背景などについて説明するのが一般的でしょう。この事前説明は、ディスカッション開催前に資料を配布して必要な情報を知らせておくことでカットすることができます。
ディスカッションの時間が十分に確保できないのであれば、開催前の準備に力を入れ、事前説明の時間を削ってしまいましょう。資料などが充実していれば、わざわざ口頭で説明しなくてもディスカッションを開始することができます。
まとめ時間は絶対確保
ディスカッションが活性化してくると、議論についつい熱が入ってしまい時間がどんどん押してしまいます。ディスカッション自体が活性化することは望ましいのですが、まとめ時間が削られてしまっては、どんなに活発なディスカッションが行われたとしても有益な結論を出すことはできません。
ディスカッションで最も重要なのは、結論を出すためのまとめの時間です。まとめの時間を十分に確保することが、ディスカッションを成功させるコツと言えるでしょう。
内容の濃い充実したディスカッションほど、時間配分の予定は狂いがちです。事前の計画段階である程度の余裕を持った計画を立てておくことが、ディスカッションを成功させるカギになります。
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