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有能な新人社員を育てる教育手法!OJTにおける4つの段階\

Kazuhiko Tanabe

2014/05/19(最終更新日:2014/05/19)


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有能な新人社員を育てる教育手法!OJTにおける4つの段階 1番目の画像
 OJTとは、新人に対して別枠で教育を施すのではなく、実際の仕事を通じ先輩や上司が指導して仕事を覚えさせていくものです。実際の仕事を見せて教育するので、早い理解を得られ新人の教育にかける時間を短く済ませることができるメリットがあります。OJTは、4つの段階で行われます。実際のOJTの手法をこの4つの段階から見てみましょう。

OJTの段階

1.やってみせる

 新人に対してまずやらせてみて失敗したらしかるという理不尽な教育手法を取る上司がいたりします。しかし、これは非常に時間が無駄で意味がないやり方です。指導側がその仕事をやってみせるというのがOJTの教育手法の第一段階です。ここではまず、大まかな仕事の流れを見せます。新人が見やすい位置を確保するという細かい心配りも必要です。実際の仕事を見せるといっても、新人がその流れを理解できやすいように最初は速度を落としてやってみせてあげましょう。OJTは「親方が弟子に仕事を覚えさせる」というものとは違いますから、やってみせるほうも、教育しているのだという自覚をもってみせてあげなければいけません。

2.説明する

 次に今見せた大まかな仕事の流れについてなにをどういう手順で行い、なにをしたのかという詳細な説明を行います。口で言っただけでは分かりにくいものについては、作業を行いながら説明します。また、専門用語があれば、そのつど意味を説明して説明を流して「わかったつもり」にさせるのを防がなくてはいけません。また、その説明が強権的であってもいけません。相手は新人ですからわからないのが当然なのです。そこをわからせてあげるのがOJTという教育手法の目的です。

3.やらせてみる

 説明が終わったら、同じ作業を実際にやらせてみます。ここで指導側がするべきなのは、新人が見せたことをどれだけ観察していたか、説明をどれだけ理解していたかを見ることであって、自分と同じことができるのを求めることではありません。ですから、できないことを非難するようなことは絶対にしてはいけません。OJTは徒弟制度とはまったく違う教育手法です。「弟子をトンカチで叩いて覚えさせる」ような効率の悪い教育手法をとらないためのものです。その時点で何ができなかったかではなく、どの程度までできたかを見るようにしましょう。

4.補修指導

 やらせてみた結果新人の理解度が分かったら、理解していないであろう部分についてさらに説明します。ここでは根気が必要です。指導側が「なんでわからないんだ!」という思いを持ってはいけません。分からないのは見せ方や説明が不十分だからです。新人の覚えた度合いによって、必要があればまた1から繰り返しできるまで指導します。ですから1~4の段階は一方通行ではなく、相手に応じていったりきたりしなければいけません。ここでイラつくような人はOJTの指導者として向いていません。

 OJTは主たる目的は新人教育です。しかし、新人にわかりやすいように手本を示し、説明することで、指導側の理解度も深めることができます。結果として職場全体のレベルを上げられる教育手法だと言えます。

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