パネルディスカッションをする際、ダラダラと話し合いが進んでしまった経験はないだろうか?
ダラダラとしたパネルディスカッションは開催する意味もなく、聴衆に対して何も訴えることができない。
そこで今回は、きちんとパネルディスカッションでの議論を成立させるために、司会とパネリストの役割とパネルディスカッションの進める上で必要なことについて紹介したい。
パネルディスカッションにおける「司会者」に必要なこと
パネルディスカッションで、最も重要なのが司会進行役だ。
司会者の進め方によって、そのパネルディスカッションが価値あるものになるか否かが決まるといっても過言ではない。
まずは、パネルディスカッションの司会者に必要とされることについて説明しておこう。
パネルディスカッションの司会者に必要なこと①:パネルディスカッションの議題への理解
まず第一に、司会者はパネルディスカッションの議題について深く理解している必要がある。
司会者の議題への理解が浅いと、そのパネルディスカッションは方向性を失ってしまう可能性があるのだ。
パネルディスカッションの司会者に必要なこと②:ディスカッションの主導権
また、ディスカッションにおける主導権を司会者に持たせることも必要だ。
何故なら司会者は、パネリストが議題から脱線したときや、別のパネリストが勝手に口を挟みだしたときなどに、話を軌道修正しなければならないからである。
ダラダラとした単なる主張のぶつけ合いや、議題がぼやけて迷走したパネルディスカッションにしないためにも、司会者にはしっかりと主導権を持たせよう。
パネルディスカッションの司会者に必要なこと③:進行プランを頭の中に描くスキル
パネリストがそれぞれの主張を終えたら、司会者はパネリストたちにディスカッションさせなければならない。
司会者はパネリストの主張を理解し、どのような論点で進めていくかを頭の中に描けるスキルが必要なのだ。
司会者はただパネリストに議題を投げっぱなしにせず、きちんと論点を定めてディスカッションを行ってもらえるようにしよう。
しかし、司会者の進め方が重要とはいえ、その度が過ぎてもいけない。司会者自らの主張によって、結論を誘導するようなやり方はNGだということを認識しておこう。
司会者の役割は、あくまでパネリストのディスカッションの中から結論を導き出すことだ。司会者とパネリストの役割は明確に異なる、という意識を持って進行に専念してほしい。
パネルディスカッションにおける「司会者」の役割
- パネリストの話が脱線したときに話を軌道修正する
- パネリストの主張を理解し、ディスカッションを進行する
- パネリストのディスカッションの中から結論を導き出す
パネルディスカッションにおける「パネリスト」の役割
パネリストには、その議題について異なった意見を唱える人を揃えてほしい。
何故ならパネリストの役割は、異なる意見を出し合って緊張感のあるディかッションを行うことだからである。
議題についての異なる意見を唱えるパネリストを揃えることは、パネルディスカッションの基本中の基本だ。
パネルディスカッションを開催する際には、それぞれが異なる意見や自論を持っている人を招待しよう。
パネリストを選定する際は「自己中心的な人物」には要注意!
先ほど、異なる意見や自論を持っている人をパネリストに選ぶことを勧めたが、それには「自己中心的」ではない人物であることが前提にある。
何故なら、自分の主張を通すことだけに夢中で、他のパネリストの意見を聞くことや意見の擦り合わせをしない人は、パネルディスカッションをダラけさせてしまう可能性があるからだ。
そんな一癖あるパネリストを扱うのも司会者の役割だが、そもそもの人選の時点で自己中心的な人物を呼ばないという選択をするのがベターだろう。
パネルディスカッションにおける司会とパネリストの役割について説明してきた。
パネルディスカッションをダラダラさせないための役割分担は、司会者8割、パネリスト2割といったところだ。
それぞれのパネリストに主張をさせるだけで放置し、最後に自分の言いたいことだけ言って締めるという独りよがりのパネルディスカッションにしないためにも、司会とパネリストの役割をしっかり理解しておこう。
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