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アメリカのアニメーションスタジオ・ピクサーに学ぶ!会社の充実した福利厚生の例とその目的

Erika Kinoshita

2014/05/19(最終更新日:2014/05/19)


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by Simon Blackley
 皆さんは会社の福利厚生に満足していますか。福利厚生といってもその範囲はかなり広く、健康維持に関するものや育児休暇などの各種長期休暇手当てであったり、保養所があったりと様々です。ここでは、少し視点を海外に向けてアメリカ企業の福利厚生について紹介していきます。

アニメーションスタジオピクサーの仰天オフィス事情

 ピクサーといえば、今は知らない人も少ないくらいに有名なアニメーションスタジオです。トイストーリーで長編CGアニメ映画を発表して以来、数々の作品を世に送り出し、そのたびに人々を魅了してきました。そんな作品たちが、いったいどんな環境で作り出されているのかその秘密に迫ってみましょう。

 社内には、プールやサイクリングロードが完備されています。そしてやはり実際の製作の現場はもっとユニークです。アニメーターと呼ばれる職業の方には、一人ひとりにコンピュータとデスクが割り当てられるのですが、一般的な企業だと敷居を用いてブースを形成するのに対し、ピクサーでは一人一人の部屋が小さな家のようになっています。一軒一軒まったく違ったデザインで、まるでメルヘンの世界が職場になっているかのような印象を受けます。

充実した仕事のための福利厚生

 なぜ、上記のような福利厚生を行なっているのでしょうか。実は製作者一人一人に家のような部屋を提供するのには、「家にいるときのようにリラックスして仕事に取り組んでもらう」ことや、「いつまでも子どものワクワクする心を持ち続ける」などのしっかりとした目的があります。

 見る人に夢を与えるエンターテインメントの世界の製作に携わる人が、豊かな感性を持った状態でないと、良い作品を生み出せないということを示しています。ピクサーのように、社員の能力を効果的に引き出すための福利厚生に惜しみなく投資をするというのは、企業としてすばらしいことです。目先の利益を追うことももちろん大事ですが、「急がば回れ」と諺にもある通り、力のいれ所をうまく見極めることが日本の企業にも求められています。

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