ディスカッションを面白いものにするためには、テーマ設定が重要です。参加者はテーマに沿ってディスカッションを行うため、テーマが魅力的でなければ、ディスカッションそのものがつまらないものになってしまうでしょう。
似たようなテーマでも、設定の仕方でディスカッションの広がりには、大きな違いが現れます。面白いテーマを設定して、ディスカッションを大いに盛り上げましょう。今回は、「ディスカッション」を面白いものにするためのテーマ決めのテクニックを紹介します。
身近なテーマを設定する
設定されたテーマが身近なものであれば、参加者はより意見を発しやすくなります。同じようなテーマを設定する場合でも、テーマの切り口をより身近なものにすることで、参加者はテーマを自分自身に関わる問題として捉えることができ、自分なりの目線からテーマに沿った意見を述べることができるでしょう。
「消費税」という課題ををディスカッションのテーマとして設定する場合、「消費税が国家財政に与える影響」という大きな視点から見た切り口よりも「消費税が市民生活に与える影響」という切り口でテーマを設定した方が、参加者は自分の問題として消費税を考えることができるため、自分なりの意見を考えやすくなります。
もちろん、テーマを大きなものに設定するのが悪いわけではありませんが、参加者のレベルや状況に合わせてテーマを設定しないと、ディスカッションそのものが活性化しないため注意が必要です。
対立構造を取り入れる
ディスカッションを面白いものにするためには、参加者同士に意見をぶつけ合わせるのが効果的です。意見が対立するような形のテーマを設定すれば、参加者は2つのグループに分かれて対立することになり、より活発な意見交換が行われ、ディスカッションそのものが面白いものになるでしょう。
「住宅は購入するべきか借りるべきか」「市場は開放するべきか保護するべきか」「新商品を投入するのか既存商品を改良するのか」など、テーマを2つの対立するもので設定することにより、それぞれの意見に賛成反対がはっきりと分類され、ディスカッションが活性化する構図を作り上げることができます。
ただし、対立構造を利用してディスカッションを行うと、活性化は実現しますが、終了後に互いに感情的な対立に発展してしまう恐れがあります。ディスカッションは、あくまでも意見交換のための場であり、勝ち負けを競う場ではないということを参加者に周知徹底しておくことが重要です。
ディスカッションを面白いものにするためには、参加者が活発に意見を言えるように配慮することが重要です。テーマを絞り込みすぎてしまうと、参加者が自分の意見を挟む余地が無くなってしまいます。テーマはある程度、広がりのあるものを用意して、参加者の意見や見解を乗せられるようにしておくべきでしょう。
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