誰かの言うことに従うのではなく、自分らしく生きたいと思っている人も多いでしょう。
本記事では、自分らしく生きるための10個の方法や「自分らしさ」を見つける方法などを紹介。
自分らしさがわからなくなってしまった人や、今までの自分を変え自分らしく生きていこうと思っている人はぜひ参考にしてください。
- 自分らしく生きている人の3つの特徴
- 自分らしく生きるために「自分らしさ」を見つける方法
- 自分らしく生きるための10個の方法
なぜ「自分らしく生きる」ことを求めるの?実は本能的な理由があった
「なぜ自分らしく生きたいって思うんだろう」「もうすでに恵まれているのに、さらに自分らしく生きることを望むのは欲深いのだろうか」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
人間の欲求を6つに分類した「マズローの法則」では、自分らしく生きたいと望む欲求は「自己実現の欲求」と呼ばれます。
自己実現の欲求は、承認欲求や社会的欲求よりも高次な欲求です。社会的にも友人関係にも満たされているからこそ自己実現の欲求が生まれ、叶えたいと思うのです。
つまり、自分らしく生きたいと思うのは自然なこと。
マズローの法則について詳細を知りたい人は「【心理学】マズローの欲求段階説(マズローの法則)とは?6つの欲求の意味や活用方法を詳しく紹介」を参考にしてください。
自分らしく生きている人の3つの特徴
自分らしく生きる人は、キラキラと人生を満喫しているイメージがある人もいるのではないでしょうか。
以下では、自分らしく生きている人の特徴を紹介。「もし自分が自分らしく生きれたら」を考える参考にしてください。
1.自分に自信を持っていて、自分の意見も明確に持っている
自分らしく生きている人の1つ目の特徴は、自分に自信を持っていて、自分の意見も明確に持っていることです。
自分に自信がないと、そもそも「自分らしさ」を通すことはできません。また、自分の意見を持っていないと、「自分らしい生き方」がどのような生き方なのか、選択することも難しいでしょう。
自分の考えが明確で、それに対して自信を持てていると、他人の意見とは違っていても「自分は自分」と惑わされることはなくなります。
2.好きなこと・やりたいことを熟知し、楽しく充実した生活をしている
自分らしく生きている人の2つ目の特徴は、好きなことを熟知し、楽しく充実した生活をしていることです。
「自分の好きなことはなんですか?」と聞かれた際に、すぐに自分の意見を答えれますか?
自分らしく生きる人は、自分の趣味や好きな食べ物、今後やりたいことなどの自分のことを理解しています。
自分らしく生きたいと思っていても、「自分の好きなことや、本当にやりたいことはわからない」というケースも多いもの。自分らしく生きるためには、まず自分を知ることが重要だといえるでしょう。
3.相手のことを尊重して付き合える
自分らしく生きている人の3つ目の特徴は、相手のことを尊重して付き合えることです。
自分らしく生きる人は、自分らしさを大切にするだけではなく、他人の他人らしさも尊重します。
そのため、相手の意見を捻じ曲げて自分と同じ意見にしようとしたりせず、相手の価値観を受け入れる体制が整っています。
自分らしく生きるために「自分らしさ」を見つける方法
自分らしく生きたいと思っているのに、自分らしさが見つからない人もいるのではないでしょうか。
以下では、自分らしく生きるために「自分らしさ」を見つける方法についてご紹介します。
1.自己分析を行い、自分のことを理解する
自分らしく生きることは、ありのままの自分を受け入れ生きることです。
自分を受け入れるためには、好きなこと・嫌いなことなどの自分の考えや、個性を知る必要があります。
例えば「手芸が好きで高校生の頃まで毎日手芸をしていた」「今はやっていないけど、走るのが大好きだった」などの些細なことで構いません。まずは自分が好きなことや、こだわりがあることなどについて書き出してみましょう。
また、譲れないこと、自分の信念を考えることも大切です。今生きにくく感じている人は、自分の信念から外れた行動をしている可能性があります。
今一度、自分がどう生きていきたいのかを考えてみましょう。
2.好きなことをひたすらやってみる
仕事や家事の忙しさで、毎日忙しく過ごしている人も多いのではないでしょうか。
「昔は好きだったけれど、今は忙しいからやっていない」「体力が落ちたからやれない」などと、好きなことを遠ざけていませんか。
好きなこと・好きだったことを避けてしまうと、嫌いなことや好きではないことを毎日する生活になってしまいます。繰り返しているうちに、何が好きなことだったのか忘れてしまうこともあるでしょう。
自分が好きでもないことを毎日やり続けるのは、心にも体にも負担がかかることです。
自分らしく生きるためにも、自分のことを大切にするためにも、好きなことに再度向き合ってみることがおすすめです。
3.過去を分析する
自分が望む生き方の起源を知るためには、過去を分析することも助けになるでしょう。
例えば「手芸が好き」をさらに過去に渡って分析すると「妹の服にキラキラとした刺繍を入れてあげたら喜んだから」のような理由が見つかるでしょう。
そこから、「誰かのために何かをして喜んでもらえることが好き」という自分の心情を理解できます。
昔の内容から最近の内容まで、心に残っている内容をピックアップし、「なぜ心に残っているのか」「なぜそう思ったのか」を分析することで、自分のことを深く理解することに繋がります。
自分らしく生きるための10個の方法
では、自由に自分らしく生きている人になるためにはどうしたらいいのでしょうか。
以下では、自分らしく生きるための10個の方法をご紹介します。
1.常識にとらわれない
自分らしく生きるための1つ目の方法は、常識にとらわれないことです。
「結婚したから〇〇すべき」「男性なのだから〇〇だ」などと常識にとらわれている人もいるのではないでしょうか。
有名な物理学者であるアルベルト・アインシュタインは、「常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションでしかない」といいます。
誰かが勝手に決めた偏見で、自分が遠慮をする必要はありません。当然、法律や社会規範を守る必要はありますが、他の人に迷惑をかけないのであれば、自分自身の定めた「常識」に従う必要はありません。
「できない」「しなければいけない」と思っていることは、「本当にそうなのか」と立ち止まって考えてみると、意外と自分が決めつけていたことに気がつくかもしれません。
2.自分の気持ちを大切にする
自分らしく生きるための2つ目の方法は、自分の気持ちを大切にすることです。
例えば、上司に「〇〇さん、今日飲み会行こうよ」と誘われると、行きたくなくても「はい!行きます!」のように答えてしまう人もいるのではないでしょうか。
「行きたくない」という気持ちが、自分自身の大切な気持ちです。確かに人とのコミュニケーションや付き合いは大切ですが、一番大切なのは自分自身です。
自分の気持ちを無視していると、さらに自分らしさが失われ、何をしたいのかわからない自分になってしまいます。
自分らしく生きるための第一歩として、自分の気持ちを素直に表現してみるのも一案です。
3.人の目を気にしない
自分らしく生きるための3つ目の方法は、人の目を気にしないことです。
人にどう見られるかを意識するのは、自分を魅力的に見せるために重要なことでもあります。
しかし、思っているよりも人は他人のことを気に留めていません。あなたも、昨日隣の席の人の髪型や、服装は覚えていないことが多いのではないでしょうか。
好きなことを躊躇する理由が、誰かに悪く思われるかが心配だからという場合は、「相手は自分のことを気に留めていない」と認識しておくとよいかもしれません。
4.過去の失敗やコンプレックスに向き合う
自分らしく生きるための4つ目の方法は、過去の失敗やコンプレックスに向き合うことです。
失敗やコンプレックスと向き合うのは、苦しくさらに自分を嫌いになってしまうことかもしれません。しかし、自分らしく生きる方法を考えるためには、自分の苦手なことを把握しておくことも大切です。
自分の失敗は、自分の苦手なことを把握するきっかけになります。また、コンプレックスは逆に自分の個性として活かせるかもしれません。
自分の好きなことや得意なことだけでなく、失敗やコンプレックスといった反対側から自分を見つめ直すことも、自分らしく生きるヒントになるでしょう。
5.人と積極的にコミュニケーションをとる
自分らしく生きるための5つ目の方法は、人と積極的にコミュニケーションをとることです。
人と話すことで価値観がアップデートされたり、思わぬ気づきがあったりと、得られることはたくさんあります。
例えば、自分の憧れている人が些細なことで悩んでいることに気づくようになります。「自分だけ苦しんでいるわけではない」と気づけると、少しは楽な気持ちになれるのではないでしょうか。
また、自分らしく生きている人に話を聞いて、どうすれば自分らしく生きれるかの秘訣を尋ねることもよいですね。
自分の狭い世界で考えた価値観がたくさんの人と話すことで広がっていき、自分らしい生き方を見つける参考になるかもしれません。
6.人と比較して落ち込まない
自分らしく生きるための6つ目の方法は、人と比較して落ち込まないことです。
自分に自信がないと、「〇〇さんは、仕事が速くて正確」「〇〇さんは、コミュニケーション能力がある」などと、人のいいところばかり見えて羨んでしまった経験はないでしょうか。
自分らしく生きるためには、他人の価値観や行動などにとらわれる必要はありません。「こうなりたい」と向上心高く突き進むのは素敵ですが、「〇〇ではない自分が嫌だ」と自己否定することは、ありのままの自分を否定することになってしまいます。
自分には、他の人と違ういいところがあると信じて、その分野で力を発揮することをおすすめします。
7.新しいことに挑戦する
自分らしく生きるための7つ目の方法は、新しいことに挑戦することです。
なんとなく興味がある・面白そうと思ったときに、失敗を恐れず行動に移すことは難しいかもしれません。一度後回しにしてしまうと、挑戦するハードルが高くなることも。
心が惹かれるものを無視することで、自分の心のアンテナの働きが落ちていってしまいます。「興味を持っても無駄だ」と内心で思ってしまわないように、小さな自分の心の声に気を配り、まずは小さなことでも普段と違うことにチャレンジしてみてください。
新しいお店に入ってみる、初めての駅で降りて散策してみる、などちょっとしたことからでもOKです。
8.自分を卑下しない
自分らしく生きるための8つ目の方法は、自分を卑下しないことです。
「自分なんか」「どうせ自分にはできない」が口癖になっている人もいるのではないでしょうか。「自分なんか」と自分で思うのは、思い込みです。自分に呪いをかけてしまっている人は、まずは自分への言葉や気持ちを見直してみましょう。
自分を卑下するのが悪影響なのは、心理学でも証明されています。
教師が生徒に「〇〇は本当に勉強ができないな」と声をかけたとき、本当にその生徒は成績が落ちてしまいます。この心理学の効果は「ゴーレム効果」と呼ばれるものです。
また、ピグマリオン効果と呼ばれるゴーレム効果と逆の効果がある心理学的なテクニックもあります。ピグマリオン効果は「〇〇は勉強熱心ですごいな」と声をかけると、生徒の成績が上がることをいいます。
自分はできない、と思い込むのではなく自分自身を認めてあげることが大切です。
9.ポジティブに生きる
自分らしく生きるための9つ目の方法は、ポジティブに生きることです。
ネガティブなことが悪いわけではありませんが、自分自身を認めて受け入れ前向きに捉えることで、自分らしく生きることも肯定できるようになるでしょう。
10.自己肯定感を上げていく
自分らしく生きるための最後の方法は、自己肯定感を上げることです。
自己肯定感とは、自分の価値観や考え方、存在を肯定する感情のことをいいます。自己肯定感が低いと、ネガティブな気持ちになったり、人と比べて落ち込んだりしてしまったりして、自分らしさを否定してしまうことになります。
自己肯定感を上げるために、些細なことでも自分を褒めることを始めていきましょう。自分が当たり前だと思っていることは、他の人にとって当たり前ではありません。
例えば、通勤のために朝5時に起きることや、朝ごはんを食べることなどなんでも大丈夫です。「あなたは偉い」「あなたは毎日頑張っている」と小さなことかあらでも自分を肯定しましょう。
自分を褒める際に、意識しておきたいことは一人称を「あなた」にすること。
「European Journal of Social Psychology」に記載された「The inner speech of behavioral regulation: Intentions and task performance strengthen when you talk to yourself as a You」では、自己暗示は主語を「あなた(You)」にすることで自分を励ます効果が大きくなるといいます。
「どうせ私なんて」の口癖を「あなたならできる!あなたは大丈夫」に変えてみてはいかがでしょうか。
自分らしく生きるために今すぐやめる3つのこと
上記では、自分らしく生きるための10個の方法をご紹介しました。
10個すべてを実践するのは、難しく感じる人も多いのではないでしょうか。
以下では、特に今すぐやめるべき行動を紹介します。新しくやることのハードルが高い人は、まずはやめることを意識してみるのも一案です。
1.本音を言わずに我慢する
本音を言わずに我慢していると「なんで周りは好き勝手やっているのに、自分ばかり我慢している……」と嫉妬したり、自分が嫌になったりしてしまいます。
例えば、本当は嫌なのに引き受けていることが多いと「あの人は仕事を引き受けてくれる」「助けることが好きな人」と相手に都合よく解釈されてしまいます。
また、「本音を我慢する」→「何も言えない自分が嫌だ」→「自己肯定感が落ちる」→「自分の本音を言えなくなる」と悪のループにはまってしまうことも。
まずは、我慢することをやめましょう。
本音を伝えるときは、思ったままに言葉を出してしまうと相手の気を悪くしてしまう可能性があります。上記の例の場合「自分の仕事は自分でやって」と言うのではなく、「申し訳ないですが、自分の仕事でスケジュールが埋まっていてできません」とソフトに伝えることをおすすめします。
2.他人と比較して落ち込む
今すぐやめるべきなのは、他人と比較することではなく、他人と比較して落ち込むことです。
他人と自分を比較する行為は、誰もがやっている普通の行為です。心理学者であるレオン・フェスティンガーは、他人と比較することは、自分の立ち位置や自己評価をするためにも無意識に行われている行為だと主張します。
「上には上がいる」と言われるように、自分の長所ひとつをとってもさらにできる人はいます。
しかし、自分の得意な要素をすべて持ち合わせている人は、自分以外いないのです。
他人と比較して、自分より優れているものがあっても、自分にもいいところがあることを認め、落ち込むことはやめましょう。
3.他人からの評価や意見を気にする
人間なら誰でも「承認欲求」を持っているので、人に認められたい・誰かに自分を褒めてもらいたいと思うのは当たり前です。しかし、他人からの評価や意見を気にしすぎると、つまり承認欲求が高すぎると、自分らしさは失われます。
他人の評価を気にしすぎないためには、誰からも好かれるのは、不可能なことを受け入れることをおすすめします。
人間関係には「262の法則」と呼ばれる法則があります。2割の人は、自分が何をしても自分のことを好きでいてくれる人です。6割の人は、自分の行動によって好きか嫌いか判断が別れる人です。最後の2割は、自分が何をしようと自分のことを嫌う人。
嫌われたくない人は、最後の2割の人を意識してしまい、自分の行動を人に好かれるように合わせてしまいます。
しかし、大切にするべきなのは、自分が何をしてても味方でいてくれる2割の人です。
人間関係で悩んでいる人や人の目が気になりすぎる人は、世界的に有名な心理学の巨匠であるアドラーの「嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え」を読んでみることをおすすめします。
心理学的なアプローチで心のトラウマを改善してくれるでしょう。
自分らしく生きるためにも、自分を理解して愛してあげよう
- 自分らしく生きることを求めるのは、「自己実現の欲求」と呼ばれる本能
- 自分らしく生きるためには、自分を卑下することなく自己肯定感を上げることが大切
- 他人と比較して落ち込むのではなく、自分だけの個性に目を向ける
本記事では、「自分らしく生きる」ためにするべきことや、やめておきたいことなどを詳しく説明しました。
自分に染み付いた癖を改善するのは、簡単なことではありません。地道にコツコツと努力して、ゆっくりでいいので自分を愛してあげましょう。
自分のことを好きになれると、自然と自分らしく生きれるようになっているのではないでしょうか。
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