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指示待ち人間の改善方法は?意味や特徴、5つの対処方法などを紹介

Takeshi Sugiuchi

2021/10/21(最終更新日:2021/10/21)


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「指示待ち人間と言われてしまうけれど、どうしたらいいのかな」と悩んでいる人もいれば、「指示待ち人間の後輩や部下をどうにかしたい」と思っている人もいるでしょう。

本記事では、指示待ち人間の持つ特徴や改善方法を詳しく紹介。また、指示待ち人間に悩んでいる人のための対処方法も紹介しているので、参考にしてください。

本記事の内容をざっくり説明
  • 指示待ち人間とは?
  • 指示待ち人間の10個の特徴や原因
  • 指示待ち人間の改善方法や対処方法

 

指示待ち人間とは?

指示待ち人間とは、指示を待つだけで自分で考えて行動しない人のことをいいます。

指示に沿った行動はできても、自主的に考えて行動する必要が出てくるとどう行動したらいいのかわからなくなってしまい、指示がもらえるまで待ってしまう傾向があります。

単に何をしたらいいのかわからないことが原因なこともあれば、自分自身で判断することで、責任が生じてしまうことや間違えて怒られることを避けたい気持ちが原因なこともあります。

 

指示待ち人間は何が悪いの?チームにいる悪影響・デメリットとは?

「指示を待っているのは、ミスをしないための正当な手段だ」と思っている人もいるのではないでしょうか。

実は、指示待ち人間は自分の仕事だけではなく、周りの人にも悪い影響を与えてしまう可能性が高いです。

以下では、指示待ち人間がチームにいる悪影響についてご紹介します。

 

チームの生産性が下がってしまう

指示待ち人間がいることで、チームの生産性が下がってしまうことが大きなデメリットです。

指示を出す人は、全体感や指示する人のスキル・状態を見つつ、的確に割り振りをしなければいけません。指示をすることもひとつの業務であり、そのためにはコストがかかっています。

指示をしないと動けない人がいる場合、指示を出す側の人間が自分の仕事をできなくなってしまいます。指示をするための時間、そして指示を待っている時間と、結果として二人分の生産性が下がることになるのです。

 

周りの人が不満に思い士気が下がってしまう

指示待ち人間がいると、周りの人が不満に思い士気が下がってしまうこともあります。

指示待ち人間に指示を出していると遅くなってしまうからといって、指示待ち人間を放置したり、帰宅を許可したりすることもあるのではないでしょうか。

指示待ち人間が仕事をしていないと、周りの人は「自分はこんなに頑張っているのに……」とネガティブな気持ちになっています。

ある意味指示待ち人間を「特別」扱いをすることで起こってしまう弊害があることを覚えておきましょう。

 

指示待ち人間の10個の特徴や原因

指示待ち人間になりやすい人には、以下のような特徴があります。

指示待ち人間がどのような特徴を持っているかを把握することで、原因がわかり解決できるようになるかもしれません。

 

特徴1.失敗を極端に恐れる

指示待ち人間の1つ目の特徴は、失敗を極端に恐れることです。

失敗を恐れるのは当たり前のことに思えますが、指示待ち人間は失敗することに対して極度の恐怖心を持っているケースもあります。

少しでも指示から外れたことをしてしまって叱られたり、失敗をした経験がある場合、指示以外の行動を取ることを恐れている可能性も高いです。

失敗を恐れている指示待ち人間には、失敗しても問題ないことを伝え、自分の力で仕事をする機会を増やしてあげるといいでしょう。

 

特徴2.責任を取りたくない

指示待ち人間の2つ目の特徴は、責任を取りたくない気持ちがあることです。

「自分の判断でミスが起こったら、責任を取らなければいけないから」と、指示以外の行動はせず、すべての判断を他人に委ねる人もいるのではないでしょうか。

責任を取りたくないことが原因の場合、責任の範囲を明確にしたり、判断基準を設けたりすることで、行動しやすくなるかもしれません。

また、責任を取りたくない気持ちは、「責任」を重いものだと考えている結果だとも考えられます。「業務遂行をする責任」「一定の成果を出すことの責任」もあることを伝えると、責任を果たすために行動に移せるようになる可能性があるでしょう。

 

特徴3.自己肯定感が低い

指示待ち人間の3つ目の特徴は、自己肯定感が低いことです。

自己肯定感が低く、「自分は何をやってもダメだ」と思いこんでいる人は指示待ち人間になりやすいです。

成功体験が少なく、自分を過小評価している可能性があるので、能力を正確に分析することをおすすめします。

何もできないと卑下せず、できていることに焦点を当てて自信をつけましょう。

 

特徴4.仕事への意識が低い

指示待ち人間の4つ目の特徴は、仕事への意識が低いことです。

そもそも仕事をするやる気がない・モチベーションが低いために、自分の頭を使って考えず、他人に判断を委ねていることが原因の場合もあります。

「自分以外の誰かがやればいい」と思っているために、指示待ち人間になり主体的に働かないのです。

仕事への意識を高めることは難しいですが、仕事の担当を明確にすると自主的に行動しやすくなるかもしれません。

 

特徴5.仕事にやりがいを見出していない

指示待ち人間の5つ目の特徴は、仕事にやりがいを見出していないことです。

仕事が楽しくない・つまらないと思っているから、仕事に対してやる気が無く適当に仕事をしていることも。

自分の思う部署に入れなかった人や、就職に失敗してしまった人が陥りやすい原因です。

自分自身でやりがいが見いだせない場合、上司とも会話をしながら、どのようなキャリアパスをえがいているのか、どのような仕事をしたいのかすりあわせることがおすすめです。

 

特徴6.自分のやるべきことがわかっていない

指示待ち人間の6つ目の特徴は、自分のやるべきことがわかっていないことです。

新人社員にありがちな自分の役割をわかっていないことが原因の場合もあります。指示待ち人間になってしまっていることを指摘されても、何をすればいいのかわからず困惑することもあるでしょう。

何をするべきなのかわからず困っている場合は、自分ができる範囲の仕事をしつつ、業務の全体感を捉える必要があります。

 

特徴7.質問できない

指示待ち人間の7つ目の特徴は、質問できないことです。

わからないことがあったら質問をすればいいとわかっていても、誰に聞けばいいのかわからず結果誰かに声をかけてもらうまで待ってしまっている可能性があります。

このタイプの指示待ち人間は、わからないことは〇〇さんに聞くというフローが明確になっていると、声をかけやすくなります。指導担当者をつけて、質問しやすい環境を作ることがおすすめです。

また、「5分手が止まったら声をかけて」など具体的な行動を指定しておくとよいでしょう。

 

特徴8.自分で考えて動くことが苦手

指示待ち人間の8つ目の特徴は、自分で考えて動くことが苦手なことです。

このタイプの指示待ち人間は、そもそも自分で考えて動くことが少なかった人にありがちです。

臨機応変に対応することに慣れておらず、「いきなり臨機応変に仕事をしろと言われても……」と困惑することもあるでしょう。まずは小さなことから、自分で考えて行動することにチャレンジするとよいでしょう。

 

特徴9.スキルや知識が少ない

指示待ち人間の9つ目の特徴は、スキルや知識が少ないことです。

新入社員では、周りの先輩と比べるとスキルや知識が少ないために、判断をどのようにすればいいのかわからないこともあるでしょう。

わからないことがわからずに、何もできずにもやもやとしている可能性があります。まずは全体感を把握してもらうことに努め、期待している役割を明確にすることで、自分ができる範囲で行動してもらいやすくなるかもしれません。

 

特徴10.優柔不断

指示待ち人間の10個目の特徴は、優柔不断なことです。

「この場合はどうすればいいのかな……」と悩んでいるうちに先輩に声をかけてもらって判断をするということを繰り返した結果、指示待ち人間と言われてしまっている人もいるのではないでしょうか。

優柔不断な性格のために、判断が遅くなっていることが原因なので、このタイプの指示待ち人間は経験を積めば自然と解消されるでしょう。

 

指示待ち人間を直したい人必見!指示待ち人間の改善方法

指示待ち人間の特徴やタイプとともに、どのように行動を変化させたらいいのか簡単にお伝えしました。

以下では、指示待ち人間を改善するための方法の詳細を6つ紹介します。

 

改善方法1.なぜこの仕事をするのか、目的と自分の役割を把握する

指示待ち人間を改善するための1つ目の方法は、なぜこの仕事をするのか、目的と自分の役割を把握することです。

目的や役割を明確にすることは、特に仕事へのやる気ややりがいがない人に有効な方法です。

自分の担当している仕事がどのように社会に役に立っているのか・どのように仕事がつながっていくのかを把握することで、自分の役割に誇りを持てるようになるでしょう。

「この仕事は最終的にどのような仕事に結びつくのですか?」とわからなければ聞いてみることも一案です。

 

改善方法2.失敗を恐れすぎず、チャレンジ精神を持つ

指示待ち人間を改善するための2つ目の方法は、失敗を恐れすぎず、チャレンジ精神を持つことです。

「失敗をすると、怒られてしまうのでは?」「大事になったらどうしよう」と不安に思ってしまいなかなか自己判断できない人は、失敗を恐れすぎる原因が何なのか把握してみましょう。その原因を解決することで、失敗への恐怖心は薄まる可能性があります。

また、失敗は成功のもとと呼ばれるように、挑戦しなければ成功にも繋がりません。仕事をこなすためにも、ある程度チャレンジ精神をもって取り組んでみましょう。

部下にチャレンジしてもらいたい場合は、失敗しても大丈夫だということを伝えてあげることも大切です。

 

改善方法3.自己肯定感を上げる

指示待ち人間を改善するための3つ目の方法は、自己肯定感を上げることです。

自己肯定感が低く、指示待ち人間になっている人は、自己肯定感が上がるような生活を送ってみることをおすすめします。

「朝起きれた」「遅刻しなかった」など、当然のことを褒めていても自己肯定感を上げるのは難しいでしょう。それよりも、今の自分にあった適切な目標を立て、確実に達成していくことのほうが自己肯定感を上げることに有効です。

例えば、「1週間に1冊本を読む」「毎日5分間、英語の勉強をしてみる」など。最初は確実に達成できる目標がおすすめです。

自分の理想とする状態に少しずつ近づいていることが見える化され、周りからの評価もついてくると自己肯定感が上がるでしょう。

 

改善方法4.今一度自己分析をしてみる

指示待ち人間を改善するための4つ目の方法は、今一度自己分析をしてみることです。

どうして自分が指示待ち人間になるかがわかっていないと、改善することは難しいです。

指示待ち人間になる理由は、自分の中に必ずあるはず。自主的に行動できない原因は何が考えられそうなのか、先にあげた10の特徴に当てはまるものはないのかを今一度振り返る時間を取ることで、新たな気付きが生まれるでしょう。

 

改善方法5.同僚や先輩、上司と話し合ってみる

指示待ち人間を改善するための5つ目の方法は、同僚や先輩、上司と話し合ってみることです。

先輩や上司は、自分が指示待ち人間になってしまう原因に気づいていないかもしれません。そのため、どのように接すればいいのかわからずイライラした態度を取られることも。

まずは、自分の悩みや考え方を同僚や先輩、上司などの話しやすい人に話してみることをおすすめします。

同じ環境で仕事をしている人だからこそわかる原因の場合、解決方法を教えてくれたり、指導方法を変えてくれたりするかもしれません。

 

改善方法6.疑問点や改善点などの意見を出す

指示待ち人間を改善するための6つ目の方法は、疑問点や改善点などの意見を出すことです。

疑問点や改善点などが浮かんで悩んでいても何も言わずにいれば、指示を待っているだけの人と捉えられることもあります。

まずは、自分が考えていることがわかるように「自分は〇〇だと思いますが、先輩はどう思いますか?」のように質問をすることをおすすめします。

 

指示待ち人間にイライラする?指示待ち人間への5つの対処方法

指示待ちの人間に対して、「なんで指示を聞くまで動いてくれないのだろう」とイライラしたり、どのように対応すればいいのか困惑したりしている人もいるのではないでしょうか。

指示待ち人間になってしまうのには、必ず原因があります。その原因に即した対策方法を行うことで、改善できるかもしれません。

以下では、指示待ち人間への5つの対処方法をご紹介します。どの対策方法が相手に合うのかを考えてみて実践してみることをおすすめします。

 

対処法1.主体的に動けない原因を検討する

指示待ち人間への1つ目の対処方法は、主体的に動けない原因を検討することです。

まずは、指示待ち人間がどうして主体的に動けないのか観察したり、本人に聞いたりして考えてみることをおすすめします。

「この人は指示待ち人間だ」と色眼鏡で見ていると、本人が考えて動こうとしているのを見逃してしまう可能性があります。

先入観を捨てて、指示待ち人間になってしまっている原因を分析しましょう。

 

対処法2.仕事の目的から話すようにする

指示待ち人間への2つ目の対処方法は、仕事の目的から話すようにすることです。

例えば、石を積み上げる単純な仕事に意味がないとやる気がでないように、意味のないことを繰り返しやらされているように感じている指示待ち人間は、やる気が無くなっている可能性があります。

「石を積み上げる行為は、石の塔を作っているのだよ」と仕事の全体像を伝えることで、自分のやっている仕事に意味を感じるようになります。

仕事の全体像が伝わるように、その仕事を成し遂げる目的を伝えてあげましょう。

 

対処法3.相手とのコミュニケーションをしっかり取る

指示待ち人間への3つ目の対処方法は、相手とのコミュニケーションをしっかり取ることです。

「この人はやる気がない人」と決めつけて、コミュニケーションを取ってない人もいるのではないでしょうか。

コミュニケーションを頻繁に取ることで、指示待ち人間が抱えている悩みを聞き出せるよう可能性があります。

悩みを言いやすい環境を作るためにも、気にかけて話かけて上げることを意識しましょう。

 

対処法4.相手に完璧を求めすぎない

指示待ち人間への4つ目の対処方法は、相手に完璧を求めすぎないことです。

指示待ち人間は、失敗を恐れすぎてしまっている可能性があります。以前失敗した際に、怒りすぎたり苛立っているのを態度に示したりした覚えがあるなら、それが影響を与えていることも。

指示待ち人間がチャレンジをしやすい環境を整えるためにも、完璧を求めず徐々に成長していく様子を見守りましょう。

 

対処法5.チームの心理的安全性を高める

指示待ち人間への5つ目の対処方法は、チームの心理的安全性を高めることです。

心理的安全性とは、だれがどのような意見を言っても馬鹿にすることも怒ることもなく自由な発言が許される状態のことをいいます。

指示待ち人間は言いたいことがあるのに、何らかの原因で伝えられない状態にいるかもしれません。

自由に発言できる環境を作ることで、指示待ち人間もいきいきと仕事ができるようになるでしょう。

 

指示待ちになっている原因を把握して、主体的に動ける環境を整えよう

本記事のまとめ
  • 指示待ち人間を特別視することで、チームの士気や生産性が下がる
  • 失敗を恐れたり、自己肯定感が低かったりするなど様々な原因がある
  • 指示待ち人間が自由に発言できる環境を作ることも大切

本記事では、指示待ち人間の特徴や、改善方法、対処方法などをご紹介しました。

指示待ち人間になる原因を把握することが、解決への近道です。

自分が指示待ち人間の人は、自己分析をしたり、上司に相談したりすることをおすすめします。

また、自分が指導する側の場合は、話しやすい環境を作ってあげることを意識しましょう。


 

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