中小企業診断士は経営コンサルタントとして唯一の国家資格です。中小企業の経営課題に対し、様々な側面から助言・施策を行います。合格率は4%程度と低く、科目も7科目と多いのですが、他の仕業のように専門的な知識は必要とされず、浅く広い知識が求められるので、独学で取得するハードルが比較的低い資格です。
そのため、独学での合格が可能になっています。中小企業診断士を独学で取得するための勉強方法について紹介します。
1次試験対策
中小企業診断士試験は1次試験、2次試験、面接、実務補習で構成されています。このうち、2次試験から実務補習の部分は、中小企業診断士の登録養成課程というカリキュラムで代用することができますが、どちらを選ぶにしても全員1次試験に合格しなければなりません。
1次試験は、合格までの平均勉強時間が1000時間と言われています。中小企業診断士の試験は8月に行われますので、その日程に合わせて勉強時間のスケジュールを組むようにします。
独学で勉強する際、市販の参考書や過去問題集で1次試験対策は可能です。1次試験は総点が6割以上、1科目でも4割未満がないことが基準ですので、テキストや過去問題集にしっかり取り組んでいけば、6割以上の点数を取ることができるでしょう。ですから、大切なのはとにかくテキストや過去問題を繰り返し、しっかり勉強することです。
2次試験対策
1次試験のあとのルートは2つあります。ひとつは2次試験と面接、実務補習。もうひとつは登録養成課程を修了することです。2次試験と面接のほうが、費用も時間もかからずに中小企業診断士の資格を取得できますが、試験に合格しなければなりません。
登録養成課程は費用と時間がかかりますが、課程を修了すれば中小企業診断士として登録することができます。働きながら中小企業診断士の資格を取った方は、2次試験を合格してきたという方が多いようです。これは養成課程は働きながらでは難しいため、2次試験のほうが現実的という理由からです。
2次試験の山場は筆記試験と言われています。独学で2次を突破するのは難しいことですが、過去問題を通して2次試験がどんなものか把握する、合格者と同じレベルの解答が書けるようにすることが必要です。また模試や短期講座などに参加して、解答プロセスなどを補修することも時には必要になってくるでしょう。
2次試験で最も大切なことは「大きなミスをしない」ことです。配点20点の問題で0点になるような大きなミスをしてしまうと、残りの配点80点で60点をとらなければならなくなり、ハードルがあがってしまいます。試験本番で大きなミスをしないためにも、普段の勉強でミスの再発防止をトレーニングすることが、2次試験の筆記試験対策として重要です。
以上、中小企業診断士を独学で取得するための勉強方法を紹介してきました。所得難易度の高い資格ですが、合格することは不可能ではありません。見事、合格を手にするためにも、ここで紹介した勉強方法を実践してみてはいかがでしょうか。
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