記憶力が人より特に劣っているというわけでなくても、仕事上の物忘れが多い人はいるものです。常に複数のことが頭にあるために、自分が言ったことや言われたことをすぐに失念してしまう、あるいは、注意力散漫なために物忘れするということもあるでしょう。
普段は忘れっぽくなくても、何かの仕事に専心しているときに、人から何か言われると、その直後に「あれ?今、なんて言われたんだっけ」と、物忘れすることは誰にでもあります。
仕事をする上で「物忘れ」はマイナスにしかなりません。ですから、改善する必要があります。とはいっても「忘れないようにしよう」と思っているだけでは、なかなか物忘れはなくなりません。そこで、物忘れの癖があっても、仕事にマイナスの影響を及ぼさないで済む対策を紹介します。
見開きのメモ帳を常時携帯
物忘れの対策には、メモを取ることがもっとも簡単で有効でしょう。おすすめしたいのは、見開き型の小さなメモ帳、ミニサイズのノートです。これを常時携帯し、常にメモをする習慣をつけましょう。見開きにするのは、例えば「左のページには自分が言ったこと、右のページには人から言われたこと」というように、「言ったこと」と「言われたこと」をセパレートして記録するためです。
物忘れしがちな人は、情報の整理力が欠けているケースが少なくありません。ですから、言ったことと言われたことを同じページにメモしてしまうと、それだけで混乱する可能性があるのです。後で見返したときに、どれが自分の発言で、どれが人の発言かわからなくなってしまう。そうならないために、ページを分けてメモすること。これが、有効な対策です。
取ったメモは必ず内容を補足し、整理する
物忘れ対策にメモ帳を使うのは、言うまでもなく、メモすることが目的ではありません。その内容をきちんと自分で、把握することが目的。ですから、大切なのは「書きっぱなし」にしないこと。たとえば上司から、仕事に関して何か指示をされたときは、瞬時にしてメモします。リアルタイムで取るメモですから、単語だけになったり、数字の羅列になることが多いでしょう。
それをそのままにしておくと、後から「これ、どんな内容の話だったっけ」とわからなくなってしまうことがあります。それではメモを取る意味がありません。ですから、メモを取ったら、できるだけ時間をおかず、そのメモの内容を補足し、自分で整理しておくことが必要です。
一度取ったメモに加筆することにより、いつ見返してもその内容を正しく把握できますし、また、一つの事項について少なくとも2度チェックするため、頭に残りやすくもなるのです。特に重要な内容のメモは色分けしたり、付箋を使うという方法も効果的でしょう。
物忘れの癖そのものを改善する努力も必要です。しかし、それには時間がかかってしまうので、とりあえずは上記の対策によって、仕事に支障が出ないようにすることをお勧めします。
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