上司と部下の関係は、仕事の環境を考える上で最も重要な要素です。あなたが部下として働く場合、上司が尊敬できる人物かそうでないかによって、働き方にも仕事の成果にも大きな影響が出てしまいます。
人望がない上司の下で働くことになってしまった場合、どのような点に注意して接すれば良いのでしょうか。今回は、人望がない上司の特徴と一緒に仕事をする上で気をつけておくべきことを紹介します。
欠点ばかり指摘する
部下の指導は上司の重要な仕事ですが、部下の欠点ばかりあげつらうような行為は指導とは言えません。もし、部下の欠点ばかりを指摘する人望がない上司にあたってしまった場合は、上司の本質を理解することが重要になります。
欠点ばかりを指摘するタイプの人間は、上下関係や勝ち負けで物事を考えるタイプです。このタイプの人間は人の上に立ちたいという欲求が強く、一度格下に認定した相手に対しては偉そうな態度をとるようになります。
この手の上司に対抗するには、2つの方法があります。1つは上司をおだてる方法です。人の欠点を指摘する人に共通する特徴として、褒められたり評価されたりすることに弱いという点があります。見え透いたお世辞でも気分よくなってくれますし、ちょっとしたプレゼントなど評価を形にして示すのも有効な対処法です。
もう一つの対処法は、上司のさらに上の人間を利用することです。上下関係や勝ち負けで物事を考えるということは、自分の立場が弱くなった時は途端にしおらしくなるということでもあります。上司のさらに上の上司を味方につけてしまえば、上司はあなたに対して強く出られなくなり、欠点ばかりをあげつらうような行為はしなくなるでしょう。
手柄を横取りする
部下があげた仕事の成果を横取りする上司は、周囲からの信頼と人望のない人物と言えるでしょう。苦労してあげた仕事の成果を、何もしていない上司に奪われてしまうことほど悔しいものはありません。このような上司に対抗するには、現在自分がどのような仕事を手掛けているのかを、こまめに周囲に話しておくとよいでしょう。
進捗状況に対して周囲の理解を深めておけば、最後の最後に上司が手柄を奪ったとしても、その仕事を完成させたのがあなたであることを、周囲の人間が証言してくれます。企画書に署名を入れたり、上司のさらに上の立場の総責任者にあなたの署名入りの報告書を提出しておくのも有効な方法です。
仕事の途中で、こまめに記録を取っておくのもオススメです。完成途中の様子を写真に撮っておけば、後で自分の仕事であることを証明する証拠として活用できます。
もし、上司が人望もなく尊敬できないような人物である場合は、部下としての接し方を考えなければなりません。人望のない上司に巻き込まれて、こちらの人望まで下がってしまっては一大事ですので、正しい付き合い方を身につけて、うまくやっていく関係を構築してください。
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう