どれほど重要度の低いものに対しても自分なりの理想像を追い求める、いわゆる完璧主義の人がいます。たとえそれが仕事であっても娯楽であっても、常に追い求める姿にならなければどうにも落ち着かない、場合によっては強迫観念にも囚われることになります。ここでは、完璧主義になってしまう人の心理的原因について述べていきます。
幼少期の体験
一般的によく言われている原因としては、幼少期の体験があります。求められる事をきちんと成し遂げることができた時にだけ褒められる、あるいは愛情を示されるという親からの条件つきの愛情を受けて育った場合に、完璧主義になることが多くあります。
つまりその要望に応えることができなかった時、自分に自信を持つことができずに育ち、そのまま周囲の評価を得るために何事においても完璧にこなすことを目指すようになるというものです。基本的に自身に自信を持っていないために、物事を中途半端に済ませることによって評価を得られないことに大きな不安を抱くことが原因です。つまり、自分自身に自信を持つことなく成長してしまったことが、大きな原因ということです。
失敗を認めることができない
人もは様々な失敗や経験を積むことで成長します。けれども完璧主義者にとって失敗は許されるものではありません。そのため、そこから学習しようという姿勢が生まれてくることはありません。
失敗から学習が出来ず、自分が求める目標を達成するための能力も当然ながら身にはつきません。よって、さらに理想と現実とのギャップが大きくなり悩みは深くなるという悪循環に陥っていきます。その結果、さらに評価を得たいがために理想像を追い求め、それを達成できずに深く落ち込んでいくことの繰り返しとなってしまいます。
一度完璧主義者になってしまったら、それをなおすことは難しいでしょう。しかし、上記のような原因を知ることで改善する出来ることは多くあります。
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