HOMEビジネス \"縦\"ではなく\"横\"の繋がりを強化!職場にフリーアドレス制を導入することで生まれるメリット

\"縦\"ではなく\"横\"の繋がりを強化!職場にフリーアドレス制を導入することで生まれるメリット

Shingo Hirono

2014/05/16(最終更新日:2014/05/16)


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by emdot
 従来のオフィスは従業員が、それぞれ自分のデスクを持ち、毎日そのデスクで仕事をする、というスタイルでした。しかし、近年、そのために生じる様々なロスを解消するために、社員が決まったデスクを持たない「フリーアドレス制」を導入する企業が現れ始めました。

 日本マイクロソフト、日本IBM、日立、ユニクロ、コクヨなど、日本を代表する大手企業がすでにフリーアドレス制を導入、実施しています。では、フリーアドレス制を導入することによって、どんなメリットが生まれるのでしょうか。

経費節減

 まず挙げられるのが、経費節減というメリットです。仕事の種類や職種によっても違ってきますが、たとえば営業部や企画部、開発部といったセクションでは、全スタッフが始業から終業まで、ずっと自分のデスクで仕事をするということはありえません。もしそういう営業部があったとしたら、そのセクション自体がほとんど機能していないということになるでしょう。

 むしろ、社員が席に長居しているようでは困るわけです。実際の調査でも、そうした部署では、社員の在席率(在籍率に非ず)はかなり低くなっています。ということは、全スタッフに個々のデスクを用意する必要がないということ。必要に応じ、各自が空いているデスクを利用して、デスクワークをするほうが、ずっと効率的なのです。

 デスクの数を減らすことにより、オフィススペースは格段に小さくなります。ということは、オフィスの賃料が安く上がりますし、自社ビルを持つ場合でも、よりコンパクトに作ることができるわけです。多くの企業が経費節減に取り組んでいる昨今、この「倹約」は魅力的なメリットでしょう。

 また、フリーアドレス制にすると、当然ペーパーレス化も進みます。各自が自分のデスクに紙資料を保管し、並べる、ということがなくなっていくため、その点でも経費節減になるというわけです。

社員間の「横」のコミュニケーションが活性化する

 個々の社員にとってのメリットとしては、コミュニケーションの活性化と、集中力の向上ということが挙げられるでしょう。デスクが固定されていると、毎日同じメンバーに囲まれた環境で仕事をすることになります。しかしフリーアドレス制になると、席が流動化するため、さまざまな人と隣同士になるわけです。企業の規模やシステムにもよりますが、他の部署の社員と隣同士で仕事をする、ということもあり得るのです。

 幅広いコミュニケーションが可能となるため、そこから新しいアイデアが生まれるということもあるでしょう。また、さまざまな人と会話することによって、ストレス軽減という効果もあります。例えば、コクヨでは2時間をリミットとして席を移動するシステムを導入しています。そうなると、社員の集中力は向上するでしょう。これも大きなメリットです。


 先ほど紹介した代表的企業名を見てもわかるとおり、かなり幅広い業種でフリーアドレス制を採用しているのです。それがメリットの大きさの証し、と言っていいのではないでしょうか。

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