相手の顔は覚えているのに、名前がまったく出てこないという経験をした人も多いのではないでしょうか。
本記事では、人の名前を覚えられない理由や、簡単に名前を覚える方法をご紹介します。
相手の名前が出てこなくて焦るようなビジネスパーソンは、ぜひ参考にしてください。
- 人の名前を覚えられない理由
- 名前を上手に覚える7つのコツ
人の名前を覚えられない理由
どうして人の名前を覚えられないのだろう……」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
まずは、人の名前を忘れてしまう理由を紹介します。
理由1:「名前の意味」まで知らないから
名前を覚えられない理由は、相手の「名前の意味」を詳しく知らないからです。
名字にも名前にも成り立ちや深い意味があります。
意味のわからない、ただの文字列を覚えるのは難しいでしょう。単なる数字の羅列は覚えにくいですが、語呂合わせでなら記憶できることと同じようなものです。
人間の脳は何かに関連付けたほうが記憶しやすいようになっています。
理由2:そもそも相手に興味がないから
名前を覚えられない理由が、相手に興味がないからという人もいるでしょう。
たくさんのメールや電話対応など様々な業務をこなすビジネスパーソンは、毎日多くの情報に触れています。
すべての情報を記憶に留めれないので、情報は頭からこぼれ落ちてしまいます。
脳に留まるのは、関心や興味があることに関する情報です。
相手の名前は覚えなければいけないけれど、相手には興味がない場合は名前をすぐに忘れてしまうことが多いでしょう。
名前を覚えられない人必見! 名前を覚える7つのコツとは?
相手に興味がない人や相手の名前の由来や意味を知らない人でも、仕事をする上で、名前を覚えなければいけません。
以下では、名前を覚えるためのコツをご紹介します。
相手の名前をしっかりと覚えたい人はぜひ参考にしてください。
名前を覚えるコツ1:ビジネス関係の人は「名字だけ」を覚える
名前を覚えるコツの1つ目は、ビジネス関係の人は「名字だけ」を覚えることです。
ビジネスシーンにおいて、下の名前で呼び合うことはほとんどないでしょう。
そのため、名前を覚えにくい人は無理して下の名前を覚える必要はありません。
しかし、その場に同じ名字の人がいる際には、下の名前も記憶する必要があります。
相手が全国的に多い名字である場合は、例外として下の名前を覚えることをおすすめします。
名前を覚えるコツ2:会話中、相手の名前や名字を積極的に使う
名前を覚えるコツの2つ目は、会話中、相手の名前や名字を積極的に使うことです。
名前を覚えられない人は、名前を呼ばなくても会話は成立することを感覚的に知っているのではないでしょうか。
相手の名前を呼ぶ必要がないと無意識に思っているので、名前を覚えられないこともあります。
相手の名前を呼ばずに、相手を「先方」や「そちら」と呼ぶと名前は覚えられません。
会話の中で名前を呼べる機会があるときには、できるだけ相手の名前や名字を使ってみてください。
会話をする際は必ず相手の名前を呼ぶ、というルールを作ってみましょう。
何度も口に出すことで、自然と名前を記憶できます。
名前を覚えるコツ3:名刺を活用する
名前を覚えるコツの3つ目は、名刺を活用することです。
ビジネスシーンにおいて、人の名前を覚える際に最も役に立つのが「名刺」です。
社会人になると仕事関係で出会った人とは、名刺交換を行うことが多いのではないでしょうか。
何もせずに名刺をただ置いておくだけでは、名刺を上手に使いこなせているとはいえません。
受け取った名刺には、会った日付や場所、その人の印象や顔の特徴など、相手を思い出すための情報を帰社後に記しましょう。
とくに、名刺交換を行った人の第一印象と場所を書いておくと、名刺を見たときに相手のことを思い出しやすくなります。
名前を覚えられない人は、そもそも相手の名前を思い出す機会が少ない場合もあります。
定期的に名刺を見るようにして、忘れてしまった相手の名前を思い出しましょう。
効果的に記憶を呼び起こすには、「エビングハウスの忘却曲線」を利用することをおすすめします。
エビングハウスの忘却曲線とは、人の記憶が時間の経過によってどのように変化していくかを示した曲線です。
忘却曲線に基づいて、最適なタイミングで名前の復習をすると長期的に名前が記憶に残ります。
何度も頭に入ってきた情報は、脳が大事だと判断して脳にとどめておこうとするからです。
忘却曲線に基づいて復習を呼びかけるアプリや手帳などを利用して、効果的に名前を思い出して覚えましょう。
名前を覚えるコツ4:名前に関連する有名人を思い出す
名前を覚えるコツの4つ目は、名前に関連する有名人を思い出すことです。
名刺交換や自己紹介後に名前を耳にした際、頭に思い浮かんだ芸能人や自分の好きな有名人をイメージしてみてください。
初めて会った人の名前は覚えにくいですが、すでに知っている名前の人とリンクさせることで名字がすんなりと出る可能性が高くなります。
名前を忘れてしまっても、「有名人の〇〇と同じ名字だったな」のように相手の名前を思い出しやすくなります。
名前の覚えるコツ5:名前をイメージとして覚える
名前を覚えるコツの5つ目は、名前をイメージとして覚えることです。
名前は覚えていないけれど、相手に会った場所や会ったときの天気などは覚えている人もいるのではないでしょうか。
正確には覚えていなくても、会社や相手のイメージや雰囲気が記憶に残っている人もいるでしょう。
名前のような言語的な情報よりも、イメージや雰囲気は記憶に残りやすいからです。
そのため、名前をイメージ化することをおすすめします。
例えば、「田中」なら、田んぼの中央にいるイメージを、「山口」なら、山口県の場所や雰囲気を当てはめてみてください。
イメージと名前が結びつき、名前を覚えやすくなります。
名前の覚えるコツ6:名前の由来を聞く
名前を覚えるコツの6つ目は、名前の由来を聞くことです。
ただの文字列として名前を覚えるよりも、由来を知っていたほうが覚えやすいからです。
例えば、相手の名字が「山本」なら、山のふもとが由来です。
由来を聞くと、名前をイメージしやすくなります。
また、五感をなるべく多く使ったほうが、記憶には残りやすくなります。
「耳」で相手の名前や由来などの情報を聞き、「目」で名刺を利用して、相手の名前の漢字を見ることで、名前を覚えやすくなるでしょう。
名前の覚えるコツ7:語呂合わせをする
前を覚えるコツの7つ目は、語呂合わせをすることです。
ルート2の近似値を覚えるとき、「一夜一夜に人見頃」と覚えた人も多いのではないでしょうか。
また、元素の周期表を「水兵リーベ僕の船」と覚えた人もいるでしょう。
語呂合わせ自体の意味がわからなくても、語呂合わせには記憶を呼び起こす効果があります。
相手の名前を覚えるときは、簡単な語呂合わせを作ってみてください。
「西山」の場合、西の山をイメージしつつ、「西に山あり、西山さん」のように複数のコツを組み合わせるとさらに名前を覚えやすくなります。
名前を覚える工夫を試してみよう
- 無理に下の名前まで覚えずに、「名字」だけ覚える
- 名刺を使って相手の名前やイメージを振り返る
- 名前をイメージしたり、語呂合わせをしたりして覚える
本記事では、名前の覚え方をご紹介しました。
名前がなかなか覚えれなくて悩んでいる人は、単に名前の文字だけを見て名前を覚えるのではなく、身の回りの情報に関連付けて覚えてみてください。
また、相手の名前を覚えているのかを名刺を使って時々チェックしてみましょう。
忙しくて、名刺をチェックしている時間がない人は、シャワーやお風呂、帰り道に、覚えたい人の顔を思い出して名前を言う練習をしてみてください。
ビジネスで、相手の名前を忘れてしまうことは、うっかり大失敗に繋がることもあります。
本記事で紹介した名前の覚え方を実践しつつ、工夫しながら人の名前を覚える努力をしましょう。
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