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それぞれのメリット・デメリットも紹介!企業が「新規顧客」の獲得に向けて実践する代表的な3つの戦略

Shingo Hirono

2014/05/16(最終更新日:2014/05/16)


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by JD Hancock
 新規顧客の獲得は、経営における最重要課題の一つです。新規顧客を獲得することで企業を発展させることが可能になり、成長をつづけながら安定した経営を維持していくことが可能になります。

 もし新規顧客の獲得ができなければ、いつまでたっても業績を伸ばすことができず、企業を成長させることが不可能になってしまうでしょう。新規顧客を獲得するための戦略には代表的なものがいくつかありますが、それぞれにメリットとデメリットが存在します。

 目的やケースに合わせて最適な戦略を選択することが、新規顧客の獲得には欠かせません。今回は、新規顧客を獲得するための代表的な戦略とメリット・デメリットについて解説します。

1. 無料サービス

 会社が提供する商品やサービスの一部を無料で提供することで、それまで企業とは無縁だった顧客に体験の機会を提供することが可能になり、新たな顧客にすることを目指す戦略です。

 新商品開発の際にサンプルを配ったり、○○円以上購入で1品無料等といった形で提供されるサービスは、戦略における心理的なハードルが低くなるため、新規顧客になる可能性を秘めた消費者を大量に獲得できるというメリットがあります。

 その反面、無料サービスを利用した消費者から商品やサービスにお金を払うだけの価値が無い思われてしまった場合は、一切新規顧客を獲得することができません。また、いったん無料サービスで商品やサービスを提供してしまうと、本来の価格設定を高いと感じられてしまう可能性があります。

2. 価格の引き下げ

 顧客の購買行動に、最も直接的に作用するのが商品価格です。商品価格を引き下げる戦略をとれば、安ければ買うという意識を持った層を新規顧客として獲得することができます。

 価格の引き下げは、引き下げ分のコスト負担が発生してしまいますが、逆に言えば必要なコストはそれだけのため資金を余すところなく、価格引き下げに投入することができるので、追加で発生するコストをすべて戦略に用いることができるのです。

  メリットとして挙げられるのは、価格でついた消費者は価格で離れる、ということです。一度引き下げた価格をもとの水準に戻した場合、低価格を用いて獲得した新規顧客は再び離れていってしまいます。新規顧客をつなぎとめるためには、価格以上の価値を提供しなくければなりません。

3. 新商品の開発

 消費者のニーズに応えた新商品の開発に成功すれば、商品の持つ魅力によって売り上げを伸ばすことが可能になり、それまで自社製品を購入していなかった層を新規顧客として獲得することができます。

 まったく新しい新商品を開発すれば、新たに市場そのものを開拓することができますから、多くの新規顧客を一度に獲得できるでしょう。

 ただし、開発された新商品が魅力に欠けるものであった場合、新規顧客の獲得どころが余剰在庫を抱えて経営が悪化してしまう恐れがあるので、注意が必要です。


 新規顧客の獲得は企業にとっての重要事項であると同時に、会社組織にとっての本能というべきものでもあります。新規顧客が獲得できなければ、いずれ経営は悪化してしまうことは明白です。様々な戦略を活用して、新規顧客の獲得を目指してください。

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