現代社会は、ストレスと無縁ではいられません。どんなに好きな仕事をしていても、ストレスを全く感じずに仕事を続けることは不可能ですし、ストレスとうまく付き合っていかなければ、仕事を充実したものにすることはできないでしょう。
もし、ストレスとのバランスが崩れてしまった場合、心身に重大な影響を及ぼしてしまい、うつ病に代表される「心の病」を引き起こしてしまうかもしれません。ストレスに対する強さのことをストレス耐性といい、ストレス耐性の高い人ほどストレスとうまく付き合っていくことができます。
ストレス耐性を強化することで、ストレスに耐えられるメンタルを持って仕事をこなすことができ、日々のストレスとうまく折り合いをつけながら、仕事をしていくことができるのです。そこで今回は、ストレス耐性を強化するための考え方について解説します。
1. 自分流を捨てる
仕事に独自のこだわりを持ち「自分流」を貫いている人というのは、自分のこだわりにそぐわないような仕事の関わり方を、他人からされたときにストレスを感じてしまいます。自分で決めたルールに、自分が振り回されてしまっては本末転倒といわざるを得ません。自分流とは本来、仕事の質を高めるはずのやり方であったはずなのに、そのこだわりがストレスの源になってしまっては問題です。
仕事に自分なりの工夫やルールを設けるのは構いませんが、それはあくまでも効率改善のためにのみ行われるべき行為であり、ストレスの発生源になっているのであれば、潔く自分流を捨ててしまいましょう。ストレス耐性の低い人は、自らストレス源となるものを抱え込んでしまう傾向にあります。強いこだわりもその一つで「こうでなければならない」というこだわりは、自分のこだわりが現実化しなかったときに、ストレスを感じてしまうことに繋がるのです。
自分流はあくまでも自分勝手なルールであることを自覚し、他者のやり方やルールを尊重することができなければ、ストレス耐性を弱めることになってしまいます。強すぎるこだわりはきっぱりと捨てて、思考に柔軟性を持たせることが、ストレス耐性の強化につながるのです。
2. 失敗を前提にする
仕事には失敗がつきものです。どんなに頑張っても結果が出ないこともありますし、自分にはどうしようもできない要因で、仕事がうまくいかないこともあるでしょう。仕事を始める前から100パーセントの成果を求めてしまうと、わずかなミスであっても許すことができなくなってしまい、理想に近い完成度を成果を出したとしても、ストレスを感じることになってしまいます。
100点満点を目指して仕事にかかるのは良いのですが、100点を取れなかったときにストレスに押しつぶされてしまうようでは意味がありません。仕事は失敗して当たり前なのですから、あらかじめ計画の段階である程度の失敗があることを想定しておき、完成度の目標を少し下げておきましょう。
完璧を追い求めることと、完璧以外を許さないことは全く違います。ストレス耐性の強化には、失敗を素直に受け入れるだけの心の余裕と、他者を尊重して仕事をする柔軟性の両方が必要になるのです。
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