「耐性」という言葉は、環境の変化に対して適応していく能力や、病原菌などに対する抵抗力を指す言葉としてよく用いられます。ストレス耐性が低いということは、そのストレスに適応できず、仕事やプライベートに支障が出てしまい、そのストレスに生活を蝕まれてしまう状態になりやすいということです。どうしてストレス耐性が低くなってしまうのでしょうか。
1. マイナスな出来事にばかりとらわれてしまう
一見何事もなく穏やかに見える毎日でも、変化は必ずあります。何ひとつ不自由ないような幸せな毎日を送っているようでも、心にひとつは抱えていることが誰しもあるはずです。この時に、そのひとつひとつに動揺し絶望を感じてしまえばその他に沢山あるはずの小さな幸せやラッキーにまで思いが届きません。
100%ストレスのない生活以外は「ゼロ」だと感じてしまえば、プラスな出来事もマイナスと同じくらい本当はあるはずなのに、マイナスな出来事にばかり心を引っ張られてしまっていることになります。ひとつひとつのストレスに対してこの調子では、いつまでたっても「満たされる」日は来ないでしょう。
2. 考え方が両極端である
喜怒哀楽が大きいことは感情豊かで時にメリットにもなりますが、気持ちの浮き沈みが激しければビジネスシーンでは「気分屋だ」「今日は機嫌が悪いから仕事の相談は明日にしよう」など周囲からの評価が上がることは少ないでしょう。このようにひとつの出来事で一喜一憂することは、ストレス耐性の低い人にとってはマイナスの出来事に心を引っ張られていることの方が多いので、何をしてもダメだと思いがちです。
倫理学の分野において『中庸』という言葉があります。過大や過小の両極端は悪であり、正しい中間(中庸)を選ぶことを徳とするというアリストテレスにより提唱された考え方です。私たちの生活においては「考え方に偏りを持たない」と言えばより身近なものになるのではないでしょうか。人には様々な考え方があり、時にはつらく当たられたり認めてもらえず悔しい思いをすることも沢山あります。
しかしその人の考えだけが世の中の全てではないことにも気付くべきです。「100人全員に好かれることもなく、またそれを目的にする必要もない」と考えられたら、ぐっと心も楽になるのではないでしょうか。
まとめ
「ストレスは人生のスパイス」とも言われます。その負荷に潰されてしまうのではなく、自分の中の発奮材料として、目的や夢の実現のためのエネルギーに出来ればストレスはもう怖くありません。まずは「ストレスはなくなることはない」ことを認識しましょう。
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