新聞の折込チラシでもテレビCMでも、人を引きつけるキャッチコピーは重要です。キャッチコピーは、商品の売り上げを伸ばすためには欠かせません。企業が、いくら優れた商品を作っても、キャッチコピーが悪ければ全てが水の泡になってしまうかもしれないのです。
なぜなら、キャッチコピーの役割は、商品に興味を抱いてもらうことにあるからです。今回は、キャッチコピーで成功した企業を紹介するとともに、成功するキャッチコピーの特徴を調べてみましょう。
1. 数字を強調する
強みを数字化できるのであれば、その強みはキャッチコピーで活用できます。細かい具体的な数字を書くことで、説得力を増すことができます。ただし、数字を書く場合には、うそや大げさなことを書かないように気をつけましょう。あくまでも、事実に基づいて書くことが大切です。具体的な使い方としては、
「販売数1万個」
「満足と答えた方95.6%」
などがあります。実際に企業が使ったキャッチコピーで有名なものは、
「100人乗ってもだいじょーぶ!」ー 稲葉製作所 イナバ物置
映画のキャッチコピー「4歳と14歳で生きようと思った。」ー 火垂るの墓
などもよく知られています。
2. 認知的不協和の見出しもインパクトがある
CMなどを無意識にみていても、常識とは違うことを言われると、「あれ?どういうことだろう?」と気になってしまうことはありませんか?それこそ、まさに企業戦略と言えます。
少しひねって認知的不協和を生むコピーにすることで、消費者の興味をひくのです。たとえば、「お客様満足度は上げるな」「社員のモチベーションは上げるな」など、常識とはかけ離れたことを、あえてキャッチコピーにします。実際に企業が使っているものでは、
「またヘンなものを、つくってしまった。」ー 富士急ハイランド
「飲酒は30歳を過ぎてから。」ー サントリー
などがあります。一般常識と違う角度から作るキャッチコピーは、ユーモアがあって面白いかもしれません。
3. 「なぜ?」「どうして?」と思わせる
「なぜ?」と疑問形で終わるキャッチフレーズは、CMが終わった後も、しばらくの間、「なんでだろう?」と考え込んでしまう場合があります。「なぜ?」「どうして?」を使うことでお客様の興味を引くことができるのです。
しかし、その問いかけに、何も感じない人にとっては無意味なCMになってしまうので気をつけましょう。共感されれば、効果の高いキャッチコピーになります。具体例としては、
「なぜ君は絶望と戦えたのか」
「なぜ頑張っている人ほど上手くいかないのか?」
などがあります。実際に、企業がキャッチコピーとして使っているものは、
「アタマ使ってる?」ー スナッチ
「お母さん、そのお皿の洗い方はなに?」ー 学生援護会
「死ぬ回数と病気やケガの回数、どっちが多い?」ー アメリカンファミリー生命保険
などがあります。これらの問いかけに、「どうなんだろう?」と考え込んでしまわないでしょうか。
いかがでしたでしょうか?ちなみに、キャッチコピーは、商品の特徴や性能について正確に伝えることが目的ではありません。素晴らしいキャッチコピーとは、お客さんの心を惹き付けるキャッチコピーです。
キャッチコピーは、お客さんが手に入れたいと感じるメリットとマッチすればするほど、効果が上がります。ですから、もしも良いキャッチコピーを考えたいと思っているのであれば、お客様が、そのキャッチコピーを聞いてどう感じるかを意識することが大切です。あなたではなく、あくまでも、お客様の視点で考えましょう。
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