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始めよければ終わりよし!企業がプロジェクトの「キックオフミーティング」を開催する意義とメリット

Shingo Hirono

2014/05/15(最終更新日:2014/05/15)


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by Juanedc
 社会人として働いた経験のある人は、キックオフミーティングという言葉を耳にしたり、実際に立ち会ったことがあるかもしれません。キックオフミーティングとは、球技などにおける「試合開始」のキックオフから由来した、特定の企画やプロジェクトのメンバーが最初に揃って顔を合わせる会議のことです。

 プロジェクトの経過や結果に大きく影響するとも言われるキックオフミーティングの有無ですが、キックオフミーティングを開く意義やメリットは、どういったものがあるのでしょうか。

参加メンバーの意識の共有が可能

 キックオフミーティングが開かれる最大の意義は、参加メンバーの意識の共有です。プロジェクト開始直後は、それぞれのメンバーが右も左も分からない状態から仕事を始めなければならないため、向いている方向が必ずしも揃っているとは限りません。また、大まかな目標は聞いていたとしても、具体的な到達点やプロジェクトの重要性などは知らないというメンバーもいるでしょう。

 こうしたメンバー間の意識レベルの不一致をプロジェクトマネージャーなど管理、監督する立場の人材が仕切り、1つの目的に向かって意識を共有させることこそが、キックオフミーティングの最も重要な役割となります。

 また、キックオフミーティングは基本的に一定の流れに従って行われる必要があります。具体的には、初めにプロジェクトの概要や目的といった大きな項目から説明していき、順にプロジェクトのスケジュールや参加メンバー同士の自己紹介、質疑応答など細かい項目に移っていくというもの。キックオフミーティングの流れが、バラバラになってしまうと、上手く意識や目的の共有が図れず、その後の経過にマイナスの影響を与えてしまう可能性もあるので注意しましょう。

メンバー間の円滑な人間関係の構築

 キックオフミーティングのメリットは様々なものが挙げられますが、モチベーションの向上とメンバー間の円滑な人間関係構築という観点からも大きな利点があります。

 プロジェクトが開始したばかりで何を目指しているかも分からない状態の中、与えられた仕事だけをこなすというのは、意欲の高まるものではありません。しっかりと、事前にキックオフミーティング内で目標の共有が図られてこそ、自身の役割も明確になり、モチベーションが上がるのです。

 また、キックオフミーティングでは必ずメンバー同士の自己紹介が含まれていますが、この自己紹介の機会を通じて交流を図ることで、チーム内の円滑な人間関係の構築が促されます。円滑なコミュニケーションは、仕事の効率を向上させたり、チーム内の雰囲気や風通しを良くする大切な要素の1つですから、そうした点でも大きなメリットがあると言えるでしょう。


 上述したようにキックオフミーティングは、プロジェクトの成功に欠かせない大切な場の1つです。「始め良ければ終わり良し」という諺にもあるように、何事もスタートが重要となりますので、出足から躓いてしまわないよう、しっかりとしたキックオフミーティングを開きましょう。

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