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女性が積極的に社会で働く理由!その背景にあったのは「多様化する社会」と「自己実現欲求の向上」

Shingo Hirono

2018/08/27(最終更新日:2018/08/27)


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女性が積極的に社会で働く理由!その背景にあったのは「多様化する社会」と「自己実現欲求の向上」 1番目の画像
by University of the Fraser Valley

 安部首相も頻繁に講演で述べているように、現代は「女性が積極的に働く時代、活躍する時代」です。日本はこの30年あまりで、女性の就労率が約20%~30%ほども上昇を見せており、今では専業主婦という言葉も、かなり廃れてきたと言っても良いでしょう。

 一方、女性の中には、生涯働くことに対して肯定的な意見を持つ人もいれば、従来のように家庭を守り子どもを育てる、という役割をしっかりと果たしたいと考えている人もいます。もちろん、この両者の考えはどちらも正しく、否定できるものではありません。

 ただ、上記でも述べたように働く女性が増えてきていることは事実ですので、以下では女性が積極的に社会で働く理由について、プラスな視点から考えていきたいと思います。

1. 自立と社会的な広がり

 女性が社会に出て働くことの大きな理由の1つに、夫や親族など誰かに頼らないで自立して生きていくという考えが挙げられます。これまでは、女性がいくら育児や家事を積極的に行ったとしても、それは家庭内だけでしか評価されることはなく、自身で生活費を稼いでいたわけではないため、自立したとは言い難い状況でした。

 しかし、女性が社会で男性と同じように働き、経済的な自立を確立すれば自己評価が高まるだけでなく、周囲からの目線も大きく変わりします。

 また、社会で働くことにより親族や一部のママ友など狭いコミュニティから脱却して、より広い社会的なつながりを持つことができるのも女性が働く理由の1つです。そうすることで、社会からの疎外感を無くし、メンタル面でもプラスの効果があると言えるでしょう。

2. 自己実現

 もう1つの女性が働く大きな理由に自己実現があります。人間は、誰しもが「なりたい自分」のようなイメージ像を持っているのです。そして、「なりたい自分」を実現するための手段として、労働が必要であるというケースも少なくありません。

 例えば、「小さいころから英語が好きで、英語に携わる仕事がしたいと思っている」「ファッションが好きだからアパレルショップを経営したい」といった目標を実現するためには、社会で働くほかありません。

 そして、働くことでこうした自己実現が達成されることにより、人間の満足度は向上し、その他の様々な活動にも良い影響を与えます。逆に言えば、働くことで自己実現を果たそうとしている女性に対し、「女性なのだから、仕事はほどほどに家のことをしろ」という意見はかえって、女性の生活意欲自体を引き下げてしまう結果をもたらしてしまう可能性も高いのです。


 上記のように、女性が積極的に社会で働くことには女性にとって大きなメリットが多くあります。また、女性が働くということは日本の労働力全体を考える上でも、重要なポイントです。

 一方で、日本ではまだまだ育児や出産に対する制度や理解が十分に整えられていないため、働きやすい環境とは言えません。こうした現状を変えていくためには、社会全体の意識改革も必要ですが、女性自身がより声を上げていくことが、最も効果を発揮するのではないでしょうか。

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