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\"歴史\"は考える力を高めるのに最適!「思考力」を手軽に鍛えることが出来るトレーニング方法

Shingo Hirono

2014/05/10(最終更新日:2014/05/10)


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by Kennisland
 「考える力」を高めることは仕事のみならず、人生を生きていく上でとても有意義なことです。普段から思考力を鍛えるということをしておけば、選択を迫られたとき、意図しない不意の出来事が起きたときに思考停止しても、現実逃避せずに対応することができるでしょう。

 また、思考力を鍛えれば、決断力を高めることもできるので「無駄に迷う時間」を減らし、人に先んじることもできるようになります。ここでは、思考力を鍛えるトレーニング方法を紹介したいと思います。

1. 歴史書(または歴史小説)を使った思考力トレーニング

 歴史というのは決断の連続です。誰がどこで、どのような決断をしたかによって歴史は動きます。ですからまず、歴史に関する本をよく読みましょう。歴史を扱った小説でも構いません。国や時代は何でも良いのですが、平時についてより戦時についての本がいいでしょう。

 そして、何かの決断によって歴史が動いたような場面に出会ったら、なぜそのような決断が生まれ、なぜそのような結果になったのかを自分なりに考えます。それを考えるためには、そこに至るまでの状況をよく把握して、情報を整理しなければなりません。ですから、そこには情報を分析する力と、そこから何を導き出すかという2つの思考力が必要になるでしょう。

 さらには、その決断が必要となるまでの歴史の流れを情報として、自分だったらどういう決断をするか、その決断によってどう歴史は変わるかを考えます。これは思考トレーニングなので、それが正しいかどうかは問題ではありません。考えること自体が目的です。

 実際、歴史を知るということは、ただ過去の出来事を「へぇー」と眺めるだけではなく、過去の教訓を今の自分にどう活かすかという意味もあるので、思考力を鍛えるというためだけではなく、歴史に触れることで多くのことを学ぶことができます。

2. 中国の古典を使った思考力トレーニング

 次に紹介するのは、『論語』『老子』『孫子』など中国の古典的思想書を使ったトレーニングです。まず、そのような古典の原文・読み下し文・現代語訳または解釈が書いてある本を探します。

 原文を無理に読む必要はありません。読み下し文を読みます。例えば「子曰く利に放りて行えば怨み多し」という読み下し文があったら、現代語訳や解釈は見ずに、どのような意味かを自分で考えます。分からなくても考えるのです。

 少ない情報からその状況を想像し、何を言おうとしているのか考えます。そして、何かしらの考えが浮かんでから解釈を見ます。解釈と合っていなくても構いません。しかし、クイズではないので、そこで「ああ外れちゃった」で終わらずに、自分の考えと、本の解釈とを刷り合わせます。現代語訳がついていたら、それも参考にして、自分の考えと文意が本当に合っているかを考えましょう。

 このような思考力鍛錬を行うのに、なぜ中国の古典がいいかというと、言っていることを一から十まで説明していないため、自分で考える余地があるからです。


 人間、一生懸命考えると何かが浮かんでくるもの。そして、思考力を鍛えることを続けていると、そこから何かのひらめきが生まれることもあります。「人間は考える葦である」という言葉がありますが、葦のように弱々しく見える人間も、考えることでしなやかに強く生きていくことができるのです。

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