転勤になった時に、誰もが最初に考えるのが「早く新しい職場に馴染みたい」ということでしょう。周りとなじみ、良好な人間関係を作ることができれば、新しい環境での仕事もスムーズにスタートできます。
転勤者はほとんど100%、新しいセクションのメンバーの前で挨拶をすることになるでしょう。その挨拶のスピーチにどういう内容を盛り込むべきか、おすすめの内容を3つ紹介します。
1. プライベートも含めた自己紹介
転勤先の新しいセクションのメンバーはみな、「どんな人が赴任してきたのだろう」という興味を持っています。仕事の能力についての関心ももちろんあるでしょうが、それ以上に「どんな人間?」ということを知りたいと思っているもの。ですから、最初の挨拶で、その要望に応える内容を盛り込むと、周囲は親近感を抱くことができ、自分も早く馴染めるでしょう。
具体的には、プライベートの内容も含めた自己紹介です。趣味や嗜好、既婚者であれば家族構成なども紹介すると、新しい同僚たちが「話題」を見つけやすくなります。同じ趣味を持つ人がいれば、それがその人とあなたとの最初の話題になるわけです。
性格についても、長所よりも短所をあえて紹介し、「こんな私ですが、どうぞよろしくお願いします」という話の流れにしましょう。ポイントは「どれだけ親近感を持ってもらえるか」ということです。
2. 仕事のキャリアを紹介
前の職場を中心に、これまで実際にどんな仕事を経験してきたか、ということもスピーチに盛り込むべき内容です。あまり長い挨拶になってしまっては、反感を買ってしまうので、細かい具体例を挙げる必要はありません。
どういう部署でどういう仕事を担当してきたのかを、簡潔に説明しましょう。これから、毎日一緒に仕事をしていくメンバーにとって、それは有用な情報になるのです。また、そのことによって、自分の仕事のスタートも切りやすくなるでしょう。
3. 赴任地の印象
もう1つ、これも親近感を持ってもらうための内容ですが、新しい赴任地の町の印象について、スピーチするといいでしょう。転勤したその日に挨拶する、というケースは少ないはず。新しい土地に引っ越してから、少なくても1日以上は経過しているでしょう。
ですから、その町の雰囲気も分かり、あるいは、お店に入って飲食してもいると思います。そのお店の印象などを含めると、メンバーたちは「ああ、あそこで食べたの」というところから、話しかけやすくなるのです。
「私は食いしん坊なので(お酒が好きなので)、おすすめのお店がありましたら、ぜひご紹介ください」というような話の流れにするといいでしょう。その土地の名産や名物を話に盛り込むのも有効です。
転勤の挨拶のスピーチの目的はつまり、「自分を知ってもらうこと」と「親近感を持ってもらうこと」、そして、「初対面の人たちとの間に共通の話題を見つけるための、情報提供」です。メンバーたちも、あなたと会話するための「話題」を欲しています。そのことを念頭において、親しみやすいスピーチをしてください。
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