マインドマップは思考、発想法の一つであり、表現したい物事や到達したいゴールのイメージを中心に据え、そこから連想されるイメージなどを放射状に繋ぎ、拡散させていきます。そうすることで、自分の頭の中で展開されている考えを目に見える形で表現するのです。頭の中のものごとを目に見える形にすることによって、自分の思考を客観的に見ることが可能となり、問題の解決やさらなる飛躍へと繋げることができるでしょう。
提唱者が示した本来の方法は紙とペンで書き起こす方法ですが、現在はマインドマップ製作のためのソフトウェアなども数多くあります。また提唱者は12のルールを定めており、それらが揃っていなければマインドマップとはいえない、とも言っています。提唱者の提言を鑑みながら、マインドマップを作成する上で必要な書き方のポイントを挙げてみましょう。
用紙の中心からかく
用紙の中心には到達したいゴールや、思い描く理想の姿を書きます。これはなにも言葉でなければいけない、こういう書き方でなければならない、ということはありません。
ビジネスの現場であれば到達目標など具体的な文言が直ぐに思い浮かびますが、中長期的で抽象的な目標などの場合に、言葉ではなかなか表現しにくいこともあるかもしれません。その場合はイラストや、絵が得意でなければイメージに合う色などで、自分が到達したいものを表現します。
イメージされる概略を書く
用紙の中心から最初にイメージされることについて、その中心の周りに書いていきます。このときはあまり具体的でなく、ぼんやりとしたイメージの方がいいでしょう。マインドマップは連想ゲームのようなもので、イメージしたものからさらに思い起こされるイメージや文言を派生させて書いていく作業になります。
この一番最初にイメージしたり思い浮かんだ文言は「BIO(Basic Ordering Idea)」と呼ばれ、ある程度マップを書き進め、見返すときに鍵となるコンセプトになります。考えを派生させ、整理した後に「到達したいゴールを具体的に実現させるために必要な手立てはなにか?」と考えるときは、このBIOに立ち返り案件をもう一度見直すのです。そうすることで、より明瞭な状態で、当初の目的やイメージを壊すことなく、物事を考えることができます。
メンタルブロックは壁ではない
ルールに従って書き進めていると手が止まってしまうときがあります。これがメンタルブロックです。これ以上連想できない、もうムリ、と考えて先に進めない状態です。一枚のマインドマップの全ての枝が止まってしまった場合、自分の考えが成熟していないからだ、と捉えるやり方もありますが、本当にそうでしょうか。マインドマップは連想ゲームです。連想に正解はありません。
例えば「しりとり」で文言を引き出すなど、少々強引とも思える方法も間違いではない場合もあります。自由な発想が何より肝心ですので、苦しいと思ったら楽しくなるような書き方で発想することも大切です。
ビジネスにおいて、目標達成までの方策や企画立案など、様々な場面でマインドマップを活用することができます。またビジネスの現場だけでなく、人生設計などにも応用がきくのが便利なところです。自由な発想でマインドマップを描いて、整理しきれない問題を見直す様々な場面で活用しましょう。
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