仕事の忙しさゆえの睡眠不足を軽視してはいけません。睡眠は心身の疲れを取り体調を整える役割を果たし、健康的に仕事をしていくための体作りに大きく関わります。
忙しさにかまけて睡眠時間を削ってしまうような生活を長年続けていると、本来その日のうちに解消されるはずの疲れがゆっくりと体に蓄積し、思わぬ大病を引き起こす原因になってしまうかもしれません。今回は、ビジネスマンが知っておくべき「睡眠不足」が仕事に与える影響について解説します。
集中力の低下
睡眠不足は集中力の低下を招きます。何日もろくな睡眠を取らないでいると、本来の活動時間である日中もしつこい眠気に悩まされ、仕事が捗らなくなってしまいます。
また、眠気を感じることなく集中して仕事をしているつもりでも、肉体的疲労からくるうっかりミスが増えてしまうでしょう。集中力の低下が自覚できているうちは良いのですが、自分でも無意識のうちに集中力が低下してきたら危険信号です。単純なミスでもいくつも重なれば、大きなトラブルを引き起こしかねません。集中力が低下してきたなと思ったら、短時間でもいいので早めに睡眠をとることが重要です。
感情の乱高下
睡眠不足は感情の安定を奪います。睡眠不足の状態では感情の起伏が激しくなり、普段なら何事もなくやり過ごせるはずの些細なことにも間でストレスを感じてしまい、声を荒げたり怒りを覚えたりとマイナスの反応を示してしまうようになるのです。
そのような状態では質の高い仕事をすることはできません。気分で反応を変えているようでは周囲の信頼を失ってしまいますし、人間関係に大きなひびが入ってしまう可能性もあります。イライラしやすくなってきたら、睡眠不足が原因かもしれません。きちんと睡眠時間を確保して、精神の安定を図ってください。
体調の悪化
睡眠不足は体の様々な部分に変調をきたす原因になります。睡眠不足が続くと血流の異常を引き起こし、頭痛や吐き気、視力低下といった症状が現れるのです。軽度なものでも不快感で仕事がしづらくなり、集中力の低下と合わせて仕事に大きな影響を及ぼします。
また、睡眠不足の状態で長時間の激務をこなしていると、心拍数が急速に跳ね上がり血圧異常や心臓病を引き起こす可能性があります。
もし、睡眠不足の状態で仕事をしていてめまいや胸の痛みを感じたら、血流に重大な問題が発生している恐れがあるので、速やかに仕事を中断し、医師の診察を受けてください。睡眠不足は免疫力を低下させてしまいます。外部から侵入したウイルスに対する抵抗感が落ちてしまいますから、風邪をはじめとした感染症にかかるリスクが増加します。
睡眠時間を削ってよいことなど一つもありません。体調管理もビジネスマンの重要な仕事の一つです。大きなトラブルに発展する前に、毎日の睡眠時間を確保してください。
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