仕事を通してキャリアアップを図りたいと思うのは、前向きな目標であり、素晴らしいことです。ところが、この成長の度合いには個人差があります。毎日同じ仕事をしてきたはずなのに、一体どうして違いが出てくるのでしょうか。根本的な資質や才能の問題なのでしょうか。
そういった資質とは別の、日常的な仕事に対する取り組み方や思考の違いも、成長に大きく関わっています。今回は、成長できない人に共通する特徴を挙げてみました。
何も考えずに指示された内容をその通りにこなす
1つの業務を指示されたとしましょう。もちろん、指示の内容に従って正しく業務を遂行するのは当たり前のこと。ここまでは誰もが行うことなので、差が出ることはありません。しかし、成長する人はそれに加えて「+α」の部分があるのです。
業務遂行の過程で「ここを、もっとこうすれば良くなるんじゃないか」「この作業はこういう目的で行っていたのか」など、作業の1つ1つに対して、よりその意義や改善の方法を吟味するなど、研究に余念がありません。
また、そこで得られた教訓や知識やスキルを他の場面でも活かせるようにしたいと考えているのです。一方で成長できない人の場合は、言われたことを言われた通りにこなすだけなので、その作業自体は出来るようになるかもしれません。しかし、別の作業になるとまた一から説明しないと仕事が出来なかったり、言われた以上の仕事はできない状態になってしまいます。
いかに手を抜いて仕事するかを考える
業務時間中は仕事のことに集中するのが基本です。ところが、成長できない人は、仕事中に「早く終わらないかな…」といった後ろ向きなことを考えていたり、「この後の飲み会、楽しみだな」というように仕事以外のことが、頭のなかで優先的に占められています。
成長できる人は、手を抜くどころかむしろ創意工夫を、どんどん盛り込みます。同じ仕事をしているようで、実はしていないのかもしれません。出来る人のやっていることをよく観察してみましょう。
自己完結型の思考に陥っている
自分のやっていることは常に正しい、という自己完結型の思考を持っていると時に伸び悩むことがあると思います。自信を持つということも大事ですので、自分の力を信じたいという気持ちもよく分かります。
しかし、過信は禁物です。同僚や上司など、他者の意見を素直に聞き入れる器用さも持ち合わせなければいけません。成長できない人は、これが不得意である場合があります。
自分の目には見えていなかったポイントを、他者が助言してくれることはよくあることです。自分の考え方だけに偏向的になっていると、本当はもっと良い仕事ができるものがそうならないことがあります。そのことを意識して、積極的に周囲の意見を取り込んでみてください。
ちょっとした思考の切り替えで、仕事の成長率は大きく変わってくるものです。ここで紹介したことは、比較的簡単にできることだと思うので、取り組んでみてはいかがでしょうか。
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